2010年08月31日

仏壇に代わるもの/松坂屋展示会(3)

「吉蔵」の松坂屋展示会、今日が最終日。
さすが老舗のデパート、途切れることなくお客様が訪れて下さいました。

即販売に繫がるのは、金具アクセサリーや器、デザインベルなのですが、
多くのお客様が興味を示すのが、故人を祀り、偲ぶための家具。
多様化する家族のあり方の中で、新しい祈りの家具を求めていらっしゃいます。



「吉蔵」は以前から、仏壇に代わる「祈りの箱」を研究して来ました。
仏壇が生まれる前の、大切な物を納める箱「厨子」がそれに相応しいと考えました。

江戸指物のデザインを取り入れた「島桑厨子」
素朴で親しみやすい民家風厨子「欅小厨子」
文化を共有する李朝家具のスタイル「龕室」
Gマークに認定されたモダンデザインの「ZUSHI KASHIKO」

そして、新たに考案したのは、てのひらの厨子「ARIKA」
楕円のガラスプレートの上にARIKAを置き、中には大切なものを。
小さな香立と、ベル型のお輪をその前に添えて。
さりげない花入れと写真立てがあってもいいですね。



大きく厳めしい仏壇を置くのではなく、
リビングやダイニング、あるいはベッドルームの片隅に
さりげなく、小さな祈りのスペースを儲けてはいかがでしょうか?

9月の彼岸の頃、「吉蔵」は、こうした新しい「祈りのスタイル・偲ぶ形」展を企画しました。

守り守られる日々の暮らし。
神仏、家族、野の花、それぞれに慰められます。
かたちに思いを込めて、かたちの向こうにおもいをはせる。

指物吉蔵 秋の室礼展 <祈りのかたち・こころの在りか>

  期日 9月17日(金)〜21日(水)
     午前10:00〜午後5時
  会場 しずぎんギャラリー 四季
     (アゴラ静岡 7F)

   
タグ :厨子


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2010年08月29日

涼しいデパートで家具調度をじっくりと/松坂屋展示会(2)

この厳しい残暑の中でも、週末には開店と同時に多くのお客様がいらっしゃいます。
松坂屋という老舗デパートのカラーとして、中高年の女性がほとんどです。



「デパートは涼しくて、見たい物がいろいろあるから、一日居てもいいわ。」と、
興味深そうに、うつわや織物を手にとるお客様。
「いい物をみると、さらにその上の物を期待させる。そういう売場が必要ね。」と、
じっくり家具を見ていって下さるお客様。
「遠くから見て気になったので、傍に来てみたけれどやっぱり他と違うわね。」と、
島桑の鏡台から離れない、上品な老女性。



島桑や李朝の伝統家具から、モダンデザインの指物、現代の祈りの家具まで。
それらの家具に添えられる器や織物は家具との調和を重視。
所々に添えられるさりげない緑の草花にも。お客様の関心は高い。
好評のアクセサリーも、装飾金具から生まれた我が社ならではのもの。

こうして徐々に「吉蔵の世界」を知っていただき、目に焼き付けていただけたら・・・。

今回は、DMを送らせていただいたお客様が予想以上にお出かけ下さいました。
老舗デパートの力といった所でしょうか。



週末の売場には、オーナーの私が立っております。
松坂屋にお出かけになられたら、どうぞ吉蔵のブースにお立ち寄り下さい。
お声をかけていただけるのを、お待ちしております。

「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場
  

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2010年08月27日

ほっと一息・生活のワンシーンを♪/松坂屋展示会(1)

おかげさまで、女性の方々が途切れることなく売場にお越しいただいています。



初めての松坂屋展に、浜松方面からいらして下さった懐かしいお客様。
ついつい話しがはずんでしまって、商品の説明がおそかになることもしばしば。
それでも、もう一度家具を見直してくださって、新たなご注文も期待できそうです。

野花を一輪そえて、器の下に生成りの布を敷いて。
折敷には、ぐい呑みと、箸、箸置きの組み合わせを。
手元厨子にブロンズの母子像を納め、モダンな香立とお輪で祈りのステージを。
ただ、家具を並べて展示するだけでなく、ほっとする生活のワンシーンを楽しんでいただきたい。
「吉蔵」のコーディネーターが、もっとも気を配り、力を入れているところです。



今日から月末まで、ポイントアップ。
担当の販売員のサービスにも、ますます磨きがかかります。

朝晩は少しは秋めいてきたかな、と思う一両日。
どうぞ、暑さ対策を万全に、松坂屋の「吉蔵展示会」にお出かけ下さい。

「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場
  

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2010年08月26日

「吉蔵」松坂屋展示会・始まりました。

「吉蔵」の松坂屋静岡店の家具展示会が始まりました。

小振りな座敷に置かれる家具調度。
李朝に代表される、東洋人の美意識と暮らし方をヒントに、提案した創作家具。
北欧家具に見る無駄、無理のないフォルムと、きめ細かな日本の技術がマッチングした今指物。
島桑指物家具→創作李朝家具→モダン指物のながれをコーナー展開しました。



7階の家具売り場から、エスカレーターで向かう8階催し物会場は「ホビー・手作り作品展」。
主婦感覚の趣味の小物、おしゃれなアクセサリーなどが展示されていて初日から賑わっています。

そのおかげもあり、「KICHIZO COLLECTION」展にも、思っていた以上のお客様がありました。
半三面の座鏡を捜しているお客様。
特に大切な物を閉まっておく、小箪笥をご希望のお客様。
さりげなく故人を偲ぶ、祈りの家具を求めているお客様。



自身の暮らしを大切に考え、多彩に個性的にインテリアを楽しみたい方が多く見受けられます。
家具はじっくり吟味し、まずはお小遣いでおしゃれなご自分の身の回りの物を。
アクセサリーや布物が好調の初日でした。

「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場
  

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2010年08月24日

金具アクセサリー・きさら/松坂屋展示会に向けて(2)

松坂屋展示会、今日が搬入日です。

スペースが限られているので、家具は控えめに。
といっても売れれば金額が大きいので、やはり目一杯展示したいのがメーカーの本音。

一方、デパート側は、展示会ではなく販売会なので、少しでも売上が欲しい。
以前実績があったのが、家具では島桑製品。
そして、小物では金具アクセサリー。

ともに、他ではあまり見かけないモノ。
遠くからでも「あれナニ?」とお客様が近づいて来る、吸引力のあるものがいいそうです。




金具アクセサリー<きさら>は、昨年秋の新宿展以来確実に売上に貢献している、我が社の優秀児です。
ネックレス、チョーカー、イヤリング、ストラップ、キーホルダーなどなど。
紐部も、綿紐、本革紐、チェーン等、ご要望に応じています。

どの展示会でも、売上第一号の金具アクセサリー「きさら」。
売場の一番前で、皆さまのお越しを待っています。
どうぞ、手にとって、首に回して、お試し下さい。



「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場
  

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2010年08月19日

島桑の小振りな家具/松坂屋展示会に向けて(1)

Kittsan流ブログを御覧いただいている方々にとって、どんなことが関心があるのか?

アクセス解析の、検索キーワードを見ると、
「島桑・三越家具・針箱・座鏡台・江戸指物」
などの単語で検索される方が結構多いのです。

つまり、私にとってはメジャーな話題なんだけれど、
他にはあまり情報がないため、こちらに自然とアクセスが集まってくる。
島桑、三越、江戸指物などは、そういうおいしいキーワードなんですね。

業界的には、もう過去の遺物のように思われている和家具(座敷家具)。
でも、結構興味を持って捜していらっしゃる方がいるようです。

今回の吉蔵松坂屋展示会には、
比較的小振りで、お手頃な島桑の和家具3点を用意しました。



島桑座鏡台   間口41×奥行30×高さ130cm
島桑手許タンス 間口54×奥行33×高さ45cm 
島桑屑箱    間口17×奥行17×高さ19cm

三〜四畳半のプライベートな和空間があったら、ぜひ置いていただきたい、小粋な和家具たちです。



「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場


     
タグ :松坂屋島桑


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2010年08月17日

モンスターたちの復習劇/映画「告白」

日本映画の、今年最高の話題作で、大ヒットして続映中です。
見終わった後は、正直「凄い映画だ!」とは思ったのですが・・・。



「私の娘は事故死ではなく、クラスの二人の男子生徒に殺された。
少年法に守られている彼らに、私が裁きを下します。」

女教師森口悠子のショッキングな告白から始まります。
続いて犯人とされる少年AとBの告白。
Aと親しくなっていく同級生の少女の告白。
彼らの新担任、熱血男子教師の告白。
さらに、少年Bの母親の告白。
感情のみが肥大したモンスターたちの、未熟で勝手な言い分が絡まって展開されます。

原作を忠実に映画化したようですが、映画はかなり娯楽性が強い印象です。
社会的な問題を考えるというより、破天荒なストーリー展開で観客をぐいぐい引っ張っていく。

「目には目を。」
教育を受けた教師たちが、中学生と同等の教養と理性の持ち主とは・・・。
私なんか愚かしさに、途中で違和感を感じてしまったけれど、
女教師に感情移入できた人は、最後の復讐劇にスカッとするでしょうね。

でも、ショッキングなラスト以降が、社会性のある映画として必要なのでは?
当事者や同級生たちが、この事件から何に気付き何を学ぶのか、その続きが知りたいです。

情報の海に投げ込まれて、目の前の事実にしか信じる物がない現代人。
アイデンティティの不在が、常に不安と恐怖を生み出ししている。
そういうやりきれなさを描いた映画だから、やっぱりわずかでも展望が欲しいのです。  

Posted by kittsan at 09:01Comments(4)映画の事

2010年08月11日

67歳が人生の終着点?

今野雄二さんが、自ら命を絶って、あの世へ行ってしまった。
映画評論家、音楽評論家、その他もろもろ。66歳。
独自の視線で見る、映画のレビューはいつも楽しみにしていた。

自分が確信し築いてきた道と、いまの時代とのズレ。
年老いて現役であればあるほど、敏感に感じ悩んでいたのでは。

先日、同世代の友人と会食したとき聞いたこと。
生命の研究をしている彼によると、人間、67歳が人生の一区切りだそうです。
だいたいその辺りで亡くなる人が多い。
成人から老人へ、精神的も肉体的も、覚悟とあきらめの橋を渡ることが出来るかどうか。

そういえば、こんな本がありました。






65歳で、計画的に自死を決行した哲学者、須原一秀氏。
充実した人生を生きた人だからこそ、「もう充分」と思って死を「積極的」に迎えられる。
延命と称する、望まない生かされ方を多数見てきた氏が、
終には自身の死をどうするかという、究極のテーマに直面する。
そして、人生を肯定するための自死論が、遺書として残されたこの本に展開される。

しがらみの多い人生を送って来た自分は、とてもこんな風には生きられない。
けれど、いずれ老人へと覚悟の橋を渡らなければならない年代。
一人称の死(自身の生き方)について、考える契機となりました。  


Posted by kittsan at 09:05Comments(0) 私事

2010年08月09日

島桑の島・御蔵島

しっとりとした粘りのある木味。
緻密で底光りがする木目の美しさ。
山吹色からあめ色に妖変する幽玄な材、「島桑」。

桑を扱う指物職人を桑物師といい、別格の称号でありました。
彼らが口を揃えて言う、最高の島桑材のふるさとは、伊豆の島「御蔵島」。

島桑に関する資料は本当に少ないのですが、
島桑の島「御蔵島」についての本もほとんど見かけませんでした。

島桑マニアの英国人B氏の依頼もあって、島桑の資料を捜していたところ、
とてもいい本が見つかりました。




縄文時代から人が住み、江戸時代からの約束事で成り立っている。
人口の増減はなく、産業の1つが林業。
良質のツゲや桑材が、管理のもと伐採され出荷されてきましたが、
いまでは屋久杉以上の、稀少材。
自然のまま、森の奥に眠っているそうです。



御蔵島出身の写真家が、一年かけてこの奇跡のような島を撮影しました。

御蔵島の豊かな自然と、そこに住む人たちのおだやかな顔。
開発が遠く及ばないこの島を理想郷とみた、かけがえのない写真集です。  


Posted by kittsan at 09:04Comments(2)家具の事

2010年08月07日

万に一度の再会

立秋の朝。
足元が寒くて、思わず掛け布団を余分に掛けてしまいました。

夏空も、雲のかたちも。何となく秋めいて。
そういえば、コオロギの鳴き声も聞きました。



さて、先週の土曜日、京都で思わぬ出会いがありました。

ホテルのカフェで簡単な夕食を取っていたとき。
バイキング形式の食事をテーブルに運んで、何げなく前を見たら。
同世代の、見覚えのあるご夫婦が座ってドリンクを飲んでいる。

男性は西洋人、女性は東洋人。
ハッと思った。
もしかしたらあの方たち。

ミラノ在住のジャーナリスト矢島みどり氏。
ご主人であるイタリア人の世界的デザイナーSergio Calatroni氏では・・・。

片や、6月の家具メッセのメッセGlobal Design Contestの審査員。
片や、静岡家具の海外進出プロジェクト「Nippon Sense」のデザイナー。

やっぱりそう・・・。
席に戻ってきた妻が、さっそく声を掛けました。
九州で の仕事のため来日、京都で打合せがあるとのこと。
偶然の再会に驚いたけれど、何故か懐かしくしばし歓談。
メールの御礼を述べ、ご縁のあることを感謝し、次回はイタリアでの再会を期待しました。

世界の一点にすぎないこの場所に、寿命80年の一時にすぎないこの時に。
必然の神が、私たち夫婦を京都に赴かせたとしか思えない。

こんなミラクルな出会いを体験して、世の中の不思議を思わずにいられませんでした。  


Posted by kittsan at 09:03Comments(0) 私事

2010年08月05日

伝統家具からモダンデザインまで

8月下旬、松坂屋静岡店にての「吉蔵」展示会。
タイトルが決まりました。



2010年 8月25日(水)〜 8月31日(火)
松坂屋静岡店 本館7階インテリア用品売場


展示会のタイトルとかコンセプトを考えることは、いつも骨が折れるのですが、
今回はデパートからの提案もあって、すんなり決まりました。

DMはお手製なので、デザインセンスに欠けるところはご容赦下さい。
背景に、黒柿の木目を使って、
夜の海、あるいは夜の砂漠の風景を勝手に想像しています。

<KICHIZO COLLECTION>にふさわしい、セレクトした商品を並べたい。
島桑指物家具、李朝スタイル、モダンさしものと、
「吉蔵」の家具の流れを紹介できたらと思っています。

御来場お待ちしております。  

Posted by kittsan at 09:01Comments(5)展示会の事

2010年08月03日

週末・京都・夏

7月最後の日。
納品のため京都に向かう。
前回のような大渋滞が起きない事を祈りながら。
当然、週末の東名は乗用車が数珠つなぎ。
静岡→京都  ¥1,050
京都→静岡  ¥1,050



京都の街中は35度の猛暑。
納品後、涼を求めて貴船神社へ。
鴨川の源流、水の神様。
川床料理の店が並ぶここは天然クーラー。






村野藤吾がデザインしたドーム型ホテル。
郊外の森の中に特異な姿を見せている。
ハイクラスのホテルも、夏は半額以下でビジネスホテル並みの料金。
ゆったりと朝食を取り、12時まで滞在。






京都東山の名園、銀閣を歩く。
室町文化の結晶に向かって言うことなし。
自然を模した人工美は、永遠にモダーンで有り続ける。
流れる汗を拭きながらも、目には優しい緑のなかで、立ち去りがたし。




仕事で行った京都。
少々早い夏休みも兼ねて。  

Posted by kittsan at 09:00Comments(2)旅の事

2010年07月26日

シルバー向け無料iPad教室inしずおか

7月の猛暑の中、安倍川花火の日でもある週末。
インターリンク社の社会貢献事業である、
シルバー向け無料iPad教室が静岡で開かれました。
“インターネットのある生活で、元気に100歳を超えよう"をコンセプトに、
全国で要望あれば何処へでもということで、第4回目がこの静岡です。
会場は、Oさんのご厚意で「ネクステージ企画室」を使わせていただきました。

私が音頭をとって、eしずおかブログの人気ブロガー、山ちゃんや、クールなおさんに声をかけたら、
なんと10人の定員のところ、12人のシルバーさんが集まってきました。



各自に用意された、iPad12台を前に、スタートボタンで操作開始。

あらかじめ用意された、アプリケーションの中から、先ずは肩慣らしのゲーム。
漢字力診断、エアホッケー、五目並べなど。
続いて産経新聞の閲覧と、写真の保存。
ご当地ごとのチラシを閲覧できるチラシアプリもあり、ビックリ。
そして、本命の電子書籍で、好きな本のページをめくり、さわりを一読。

さらに、You Tubeで、お好みの画像幾つかを閲覧、登録してある自分の画像を探す人も。
続いて、最も人気の高いマップアプリ。
GPS機能を利用したナビでは、居ながらにして自分の行きたい場所に飛ぶことが出来る。
大きく美しい画面の街並みを、前後左右に進みながら、バーチャル体験出来る素晴らしさ。
その他、メール機能や、フォトフレームのスライドショーを楽しみ、あっという間の2時間でした。

私自身を言うと、舞い上がっていた発売当初と比べ、色々な情報を経て来たおかげでクールに体験。
iPadが絶対的なモノではなく、IT機器の一機能に過ぎないことを改めて認識しました。

インターリンク(IL)社も、この講座は、iPadの販売促進のためのデモンストレーションではない。
ITディバイドに置き去りにされている高齢者が、少しでも平等に情報の恩恵を得ることが出来る、
ひとつのチャンスになればと、この講座を企画したそうです。

「iPadのような機能を持つIT機器は、今後国産を始め発売されるそうで、
3万円台になったら、家電のように津々浦々へ行き渡るとでしょう。」
IL社の講師K氏は締めくくりました。

インターリンク社の4人のスタッフの皆さま、今日は本当に有り難うございました。
シルバー世代がIT環境に近づく、いいきっかけになりました。

私も、色々なアプリケーションを楽しめる時間があったら欲しいiPad。

でも、これ以上コンビューター兄弟と付き合う余裕はないなあ、というのも正直なところ。
すでに、別の好奇心の方向に目が行っている、自分の姿を思い浮かべていました。
  


Posted by kittsan at 09:02Comments(8)ITの事

2010年07月23日

猛暑お見舞い・対暑法

梅雨明け以降、猛烈な暑さが続いています。
猛暑お見舞い申し上げます。

今朝のNHKの天気予報では、今年の夏は、
「高」「高」「高」ばかり。
3ヶ月予報でも、9月まで暑い日が続くようです。

無理をせず、くれぐれも体調の管理に気を付けてください。

さて、昼間の暑さはともかく、
体力回復のための睡眠は充分取れているでしょうか。

一晩中クーラーをつけている、あるいは扇風機の風に当たってしのいでいる。
そういう方もいらっしゃるとは思いますが、私の場合は両方ともダメ。
足元が冷えてきたり、のどが痛くなってしまいます。



現在わたしの行っている安眠対暑法は、いたって原始的なもの。
冷蔵庫で冷やしておいた保冷剤を、タオルでグルグルまきにして、
頭の下に置いたり、おでこに載せたりして、頭部を冷やしています。

こうすると、冷たさで目が覚めることはありますが、
体中汗をビッショリかく、ということはなくなりました。
多くの方が試みていると思いますが、まだの方はお試しあれ。

いずれにしても、頭部をクールにしておくことが安眠の秘訣と思います。
どなたか、他にもいい安眠法があったら教えて下さい。  


Posted by kittsan at 09:01Comments(4)季節の事

2010年07月21日

静岡おまちブログ村・例会に参加

「シニア向け無料iPad教室」の会場を提供いただいた「ネクステージ企画室」。
その会場では、ブロクコミュニケーション「静岡おまちブログ村」を毎月開いています。
事前の会場見学を兼ねて、ブログ村に参加させていただきました。



今回の参加者は、0さんが3人、Yさん、そして私の5人。
いや、ozさん、大石さん、FPまま、山ちゃん、そしてkittsanでした。

今日の課題は、私が持ち込んだ、「you tubeへのアップロードとブログへの貼り付け」。
メディアの特殊性とか、接続部品の不具合で時間をとりましたが、無事成功。
大石さん、ご指導ありがとうございました。

さて今回のブログ村、予想はしていましたが、初めてのゲスト独演会になってしまったようです。

私のブログに対する、切々たる思いを、
参加者の皆さまはイヤな顔ひとつせず、半分あきれながら聞いて下さいました。

どうぞ、ニューゲストの特権として、大目に見て下さいませ。
新参者へのご興味もお有りかと思い、こちらも調子に乗りました。

次回は、紳士たる本当の姿をお見せできるよう、努力いたします。

それにしても、今日は楽しい一日でした。
未知の方と知り合うことで、細胞が数年若返ったようでした。

皆さま、これからもワガママなkittsanを、よろしくお願いします。  


Posted by kittsan at 09:00Comments(2)ブログの事

2010年07月16日

8月下旬に松坂屋にて「吉蔵」展示会

この度、静岡駅前松坂屋静岡店にて
「吉蔵」の家具展示会を開催させて頂く事になりました。

松坂屋本館7階インテリアコーナーでは、過去2回「吉蔵」の家具を展示したことがあります。
一昨年、静岡市主催の家具開発事業「ウッディフロンティア」の発表の場で。
昨年は、同じく静岡市主催の「ニューウェーブしずおか」事業で、
デザイナーと組んだ安楽椅子「NAGI」を紹介させていただきました。



そのご縁もあって、今夏「吉蔵」の工房家具を、展示販売させていただく運びとなりました。

島桑指物家具・・・嘗て江戸の旦那衆が好んだ、粋の文化の結晶。
創作李朝家具・・・遙か李朝の香りを伝える、文人好みの調度品。
指物モダーン・・・新しいデザインでモダーンに蘇る、銘木指物家具。
祈りとやすらぎの家具・・・あたらしい祈りのスタイルを提案。

以上、「吉蔵」の家具の一端をご紹介出来たら幸いです。

さらに、金具アクセサリーや、器などの彩りも添え、
皆さまに楽しんでいただく、展示会にしたいと思っております。

順次ご報告させていただきます。
皆さまの御来場をお待ちしております。


「吉蔵コレクション」ー伝統家具からモダンデザインまでー
            
    会期  2010年8月25日(水)〜8月31日(火)
    時間  午前10時〜午後7時 
    会場  松坂屋 静岡  本館7階 インテリア用品売場



   

Posted by kittsan at 09:04Comments(2)展示会の事

2010年07月13日

静岡の今と昔を見た。

梅雨の晴れ間の週末。
静岡の駅前に最近出来た、これから始まろうとしている新しいスペース。
遠い思い出の中に生きていた、やがて壊されてしまう懐かしいスペース。
静岡の今と昔の顔を、はからずもハシゴして見ることが出来ました。



静岡市美術館。

白で統一された空間の中を、乳白色のフレームが重なり、
その枠の中を、疎らな人の動きが見られる。
5月のオープンから館内環境の調整とか準備期間を経て、正式な企画展示は10月から。
今は知る人ぞ知るの、ゆったりした休憩所になっているようす。
私もしばしベンチに座り、人の流れをぼんやり見ていた。

7月からミュージアムショップ(MS)とカフェがオープンしたらしい。
MSを覗いたが、今は、残念ながら静岡らしさはなく、
静岡下駄が大ヒットした女性デザイナーの商品の、紹介の場になっている。

静岡駅前にあるのだから、これからの地方の美術館は、
せめて静岡の産業の未来をサポートする、デザインやアートの企画を考えて欲しい。




静活会館屋上プラネタリウム

unnoteさんのブログ記事で知った、
静岡コピーライターズクラブ仕事展2010『コピーバザール』の会場。

わたしの子供の頃、「静活」は何もかも先端を行っていた。
1階のアイススケート場で楽しんで、屋上ではドームの中で満天の星と対話。
やがて、映画は斜陽となり、建物も老朽化。
地上からも見えるこのドームは、鉄錆に覆われて何も使われていないと思っていた。

昔はアートシアター、今は成人映画の小劇場へ向かうエレベータに乗る。
ほとんどの人が来ることのないこの場所。
忘れられた廃墟のようなドームも、中に入れば別天地。

電子音と、天井を星のように巡るコピーの文字。
しずおかコピー大賞の課題
「映画館で映画を観たくなるコピー」
の全作品が横長の紙に印刷されている。

「なんか、二時間まえより、恋人かもね」(グランプリ)
「あんな人も、泣くんだ。」
「なんでかな、この半券は捨てたくないんだ。」
「手に汗握るより、私の手を握ってよ。」
・・・・・・・

選ばれた作品はそれぞれに面白い。
でも、ちょっと不満なのは、本当の映画館ファンなのかなと思える点。

それでは私も、恥を承知でひとつ。

「今でも映画館に吠えている。何でこの映画上映しないんだと。」  


Posted by kittsan at 09:01Comments(0)社会の事

2010年07月09日

ホスピタリティの見本/家具マーケティングセミナー

たいへん有意義な家具のマーケティングセミナーに参加しました。
講師は、仙台の小売店「家具の大丸」の社長、大村正氏。
家具への愛情が溢れる、素晴らしいお話しで、1時間半がアッと言う間でした。



森の都仙台の青葉区本町は、私も何度か通ったことがある家具の街。
かつて14店あった家具屋さんは、現在5店。かわりにニトリも大塚家具もこの町に進出。
その中で、小売業としての店の特徴をどう生かしていくか。
大村社長の奮闘記が語られていきます。

第1のコンセプトは Simple & Warm

今でも多くの業者の考える売れ筋三原則は、「重い」「でかい」「色が濃い」。
つまり、消費者は重厚で存在感がある家具を求める傾向が多いと判断している。
でも、賢くまじめ生活者は、その存在より身の丈にあった使える家具を求めている。
緊張より弛緩、心も体もホッとしたいインテリアに関心が向いている。

第2のコンセプトは Quality & Concept

接客の中で必要なのは、さめた目と商品科学が必要。
神は細部に宿るというように、良いデザインはディティールが大切。
低価格志向は、販売の現場からプロが消え、モノの善し悪しの判断基準を解らなくする。
結果、まっとうな生産現場を疲弊させ、かけがえのない技術の消滅を招いている。

そして、彼は言っています。

たとえインテリアに限っても、質の高い情報の発信は立派な社会貢献です。
成熟した社会は、メーカーブランドだけでなく、そのカスタマイズが必要です。
自分の買い物に真面目に考える人に対して、徹底的に援護射撃をしたい。

大型店の進出で、地域の商店の存在価値を見いだせないでいる多くの小売屋さん。
海外からの安価の家具があふれて、伝統に培われた技術を捨てていくメーカー。

でも、氏の話から見えてくるのは、求めている人へのホスピタリティの大切さ。
低価格だけではない家具の魅力を、作る人(メーカー)も売る人(小売り)も、
そして、使う人(生活者)も巻き込んで、伝えていきたい。

ぎっしり厚い講義内容を読みながら、丁寧に説明する大村社長を見て思いました。
こういう、まっとうなお店が全国にあれば、いい家具はもっと日の目を見ると思います。
そして、そういう家具を誇りをもって製作するメーカーが、増えていくと思います。  

Posted by kittsan at 09:04Comments(4)家具の事

2010年07月05日

たがやさん(鉄刀木)はお嫁に/サイドボード後記(2)

今年のKAGUメッセで、栄誉に輝いた鉄刀木サイドボード。
今回の朗報が功を奏してか、3年を経て嫁いでいきました。

3年前、2007年のKAGUメッセ。
O氏とのコラボレーションによる、黒檀コンソール、島桑キャビネットなど、
指物モダーンの試みに続いて、鉄刀木サイドボードは生まれました。



日本橋三越のバイヤーの目に留まり、夏のデパート展示会にデビュー。
「吉蔵」の売り場から離れた、特別ステージに置かれて、一段と輝いていました。
結局、サイズ変更のオーダー対応の注文を頂き、現品は我が社へ。

続いて、名古屋松坂屋が、サイドボードを捜しているお客様に提案。
対抗馬があったそうですが、我が鉄刀木の方に決定。
こちらも、細かい部分の変更を含めたオーダー品を製作し、
最初の製品は、我がショールームに戻ってきました。

吉蔵の製品のなかでも目を惹くのか、来社いただいた奥様方の評判は上々で、
何人かの方から、将来購入希望のお話もいただきました。

そして、2010年のKAGUメッセ。
賞のお墨付きを頂いて、一段と色香の増したサイドボードは、
再度、日本橋三越関係者の目に留まり、輿入れの話が進んでいきました。

嫁入り先は、以前「吉蔵」の厨子をお求めいただいたお客様。
厨子を置く台を考えていらっしゃったようです。



お届けに伺って、意外だったのは、設置場所が和室であったこと。
それでも、指物育ちのサイドボードは、それこそ凜とした着物姿のごとき佇まいで、
その場にすっかりとけ込んでいきました。

我がショールームから居なくなった鉄刀木サイドボード。
私を含めファンが多く、我が社に福をもたらした家具。
新たに二世を製作しようか、検討中です。  

Posted by kittsan at 09:03Comments(2)家具の事

2010年07月02日

3㎡×5日→100万円以上の売上ノルマ

昨秋、東京ビッグサイトで開催された「Interior Lifestyle・Living」。
「吉蔵」は、静岡の家具メーカー20数社と共に、出展しました。
同時に、静岡市主催の「ニューウェーブ静岡」事業も、
我が社を含めた数社のメーカーとデザイナーが組んだ家具を、ここで発表。
自社のブース、企画展のブースと、二カ所に「吉蔵」の新作が並びました。

その、インテリアライフスタイル展の事務局から、1か月ほど前、
「Interior Lifestyle at SEIBU」出展募集の案内が来ました。



ビッグサイトでの展示会は業者向けのイベントです。
しかし、今回は、池袋西武百貨店インテリア売り場全体を使用した、一般向けの展示会。
Be to Be から Be to C への、初めての試みが企画されたわけです。

最低出展スペース 3㎡。
7月29日〜8月2日までの5日間。
インテリアライフスタイル展に出展した商品を展示。
出展料は無料。
売上の60%が出展者、40%を主催者側に納めます。

以上の要項なのですが、ここに条件があります。

3㎡のスペースで5日の売上が100万円以上を希望。
100万円以上の商品在庫を用意、予約は含まない。
そのために百貨店側を含めた審査があること。

アドバイスを受けました。
高額で、販売に時間がかかる家具は難しい。
インテリア雑貨でも、数がこなせないと、金額に達さない。

年2回の、インテリア・ライフスタイル展出展者1000以上のメーカーから、
選ばれるのは50〜80社。
我が社も、家具雑貨を織り交ぜて応募してみましたが、審査は通りませんでした。

売り場効率を考えた、百貨店のビジネス。
ブランド力のないメーカーが、わずか3㎡、5日間で100万円以上の商品売上が最低ライン?
ちなみに、参加者募集の案内は、静岡の家具メーカー(家具組合)には来なかったようです。  

Posted by kittsan at 09:02Comments(4)展示会の事