2013年10月14日

三連休も仕事中

ああ忙しい、ああいそがしい。
なんで、暇なときに仕事がなくて、
詰まっているときにまた仕事が来て、忙しくなるの?
・・・とぼやきたくなる今週の「吉蔵」。

久しぶりにまとまった注文を頂きました。
10月末までに、吉蔵オリジナル「八角盆」300枚。
ある大手企業の100周年記念の記念品に選定されました。

なぜか、仏壇の大手から、新作仏壇3種類の製作依頼がありました。
展示会まで1か月もないのに、無理を承知の製作現場。
職人さんにブウブウ言われて、あっちへ気を遣いこっちに頭を下げる。

10月16日からの新宿駅静岡物産展に出展のため準備中。
妻は展示品のレイアウトをこと細かに書いて、確認と指示。
私は大物の家具の梱包を担当・・・仕事場が足の踏み場もない。(汗)

以上の三つが重なって、秋晴れの三連休も仕事中です。


仕上げても仕上げても
   なお控えているのは次の山
     じっと指を見る
   kittsan

  

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2013年06月26日

つるはしビジネスって知っていますか?

「つるはしビジネス」って言葉を最近聞いた。

金鉱ビジネスと、つるはしビジネス。
金鉱を当てて、一攫千金が夢だけれど、
つるはしを売った方が、ハズレ無しの利口な商売というわけ。
要するに他人の成功を、影で支えて儲ける仕組みが「つるはしビジネス」。




ツルハシ型のインフラビジネスも同じ。
インターネットビジネスで稼ぎたい人向けに、
色々なツールを提供するHPサービスやアプリサービス。
ネット業界では、当たり前のこととして使われているそうです。

よく考えたら、世の中のビジネスって「つるはし」ばかりじゃん。
でも、こんなのは序の口。
今のつるはし商法は、ありもしない金鉱を言葉巧みにお客に紹介して、
道具を売りつけるやから。

また「つるはしビジネス」から電話がかかってきた。
ネットで我が社の事を調べて、電話一本。
「××という評判のサイトで、御社を紹介します。」

そんなことで、○○万円のお金、誰が払うって言うの?
「金鉱」なんて絵に描いた餅に過ぎないのに、
ネットビジネスって、いつまでつるはしを売るんだろう?
△△詐欺に様相が似てきたんじゃないの?

用無しつるはしが、世の中に溢れています。
本当に必要なのは・・・

金鉱 と つるはし
ひらめき と 経験
 と 努力

ビジネスの両輪、いえ、生きるための両足ですなぁ。  


Posted by kittsan at 08:41Comments(0)ビジネスの事

2013年03月12日

The only constant is CHANGE/山元賢治氏講演会

元 APPLE JAPAN 社長。
現COMMUNICA代表取締役、山元賢治氏。
SOHOしずおかブレイクスルーセミナーが氏を招いて、3月8日夜開催された。
題して「変化の時代に求められるリーダーシップとは?」

山元氏の名前は、今年1月成人の日のNHK「ニュース9」で初めて知った。
それから2月の朝日新聞「仕事力」コーナーで4回の記事を読んだ。
そして、氏の講演会が静岡Bnestで予定されていることを知って早々に申し込んだ。


当日、別件の懇親会をキャンセルして、ひと言も聞き逃すまいと前列に陣取った。
午後6時30分から8時30分まで、しゃべりっぱなしの休憩なし。
スライド画面のパワポ(Macだから他?)の文字を追って、ノートにして5ページ。
私は、目と、耳と、手をフルに動かしての、あっと言う間の2時間だった。

IBMからAPPLEまで、氏がビジネスの世界で体験し学んだ財産を、
自社COMMYUNICAで、現在から将来に向けて、日本人のために使っていく。

・アントレプレナー支援
 英語とITに弱い日本人企業の活躍の場をサポートする。
 「velocitaー日本の優れたもの作りを世界の言葉で紹介する」もそのひとつ。

・日本人を見直す
 30年の海外生活の経験から見て、いかに日本人は素晴らしいDNAを持っているか。
 その長所を失っている現在の日本人は、もはや中国、韓国に追い越される立場にある。
 日本ブランドを売り込み、企業統合を目指し、世界最高のリーダーを育成する使命。

・座右の銘「The only constant is CHANGE」
 ・・・この世の唯一つの真実は変わり続けること。
 その変化を先取りするリーダーに必要な不変なもの「こころ」「思いやり」「価値観」
 リーダーは、自分のスタイルを持つこと、いつでもやめる覚悟を持つこと。


「変化」「覚悟」「当事者意識」「communicationとしての英語」などをキーワードとして
なによりダメな日本人から、国際規模のリーダーとしての日本人への再生のために。
氏は日々、若者からシニアまで、支援の和を拡げているのです。


当日のセミナーの参加者は、若者におとらずシニアが多かった。
リタイアしてはいられない、日本人のための未来をサポートする山元氏のまいた種が、
私たち世代から若い世代に受け継がれ、育っていくように。
静岡に置いていった贈り物は、計り知れないチカラを持っていました。  


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2012年07月24日

「静岡」を切り開いていく人たち

昨日、取引の関係もあって、HACOレセプションパーティに招かれました。
主催者とは、仕事の関係というより、彼らの輪の中に入ってしまったという感じ。
祈りビジネスのKさん。IT関係のSさん、そしてオーナーのYさん。
わずかな時間の滞在でしたが、まさに「目からウロコ」の異文化体験でした。



駿河区敷地という、中心街とは違いゆったりとした家並みや商店街がならぶところ。
HACO shopも、広い店舗とさらに広い駐車場を設けて、すぐに目に付きました。

通路側はすべてガラス張り。
入口から入ると目に付くのが、かっこいい車のお出迎え。
 (スミマセン車オンチなので名前は?)
高級家具から生活雑貨、衣料品、植物まで。
 (こういう品々を今時何と表現したらいいのか?)
さらに、海外のバーにでもありそうな、リラクシングしたcafe空間。
 
私の目と頭は、スゴイ! オシャレ! というより ?????
何か、いままでの既成細胞がはらはらと落ちていくような、混乱状態。
「こういうお店って、ナンなんだろう?」
同行した妻に、知り合いのデザイナーに、名刺交換した人に、
思わず質問してしまいました。



静岡にいて、世界を知らない私たち。
今回の企画を催した人たちは、わざわざニューヨークへいって、
そのあたりの国際感覚を身に付けているようです。

デパートやショッピングセンターの押し売りがましさを越えた商品のセレクト。
数ではなく、ひとつひとつの商品の背景にある物語性を気付かせてくれるディスプレー。
昼と夜とで、店の雰囲気が全く異なる印象を残すであろうライティング。
この、HAKO SHOP がこれからどんな展開をみせていくのか。

彼らは、たぶん明日の静岡を切り開いていく人たち。
そして、そのネットワークは、きっとここに集合する。
そんな、怖ろしいほどのワクワク感を体験したひとときでした。  


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2012年07月06日

「大庭講師の白熱教室」はエキサイティングだった。

b-nest主催の「ビジネスカフェ」が、メチャメチャ面白い。
講師はb-nestで、毎週経営相談にあたっている、中小企業診断士の諸先生。
お茶やお菓子をつまみながら、その時のテーマにそって、
講師と10人程度の参加者がカンカンガクガク。
もう数回出席して、常連になっちゃっている私ですが、
その「ビジネスカフェ」、回を重ねる事に充実度が増してきました。



7/5夜にに行われた「ビジネスカフェ」の担当は大庭富男氏。
テーマは「ブランド」シリーズ第二弾「ブランド作りを検証する」

実は、このカフェに初めて参加したときの講師がその大庭氏。
「ブランドってなに?」と我が社も欲しい「ブランド」の徹底分析。
イメージではなくデータで、ブランドの本質を切りまくっていきます。
この講師、自分の話にすぐにリアクションを要求するので、ものすごい緊張でした。

今回の内容は

「遠州灘天然とらふぐ」という地域ブランドをいかに知らしめるか?
国内最大の漁場遠州灘で採れるとらふぐは、実は下関で買い取られて、
有名ブランド「下関産」となって世に出回っている。
地元「舘山寺温泉」の名物料理として、提供されているのですが鳴かず飛ばず。
何とか「うなぎ」や「桜エビ」のように産地として名を上げ、食べに来てもらえないか。

という問題を解決すべくこのセミナーで、素人診断員が問題分析、アイデアを出し合う。

講師の話から見えてくるのは、
ふぐを売りたいのか、舘山寺温泉の観光客誘致活性化が先なのか、足並みが揃わない。
組織と個人の利害の違いが不協和音となって、ブランド作りの足かせとなっていること。
高級ブランドを目指すか、大衆ブランをを目指すか、意思統一が出来ていない様子。
などなど。

何のことはない我が家具業界の積年の問題を、他人事として聞いているみたい。
地域で足並みを揃えて考えようなんていうレベルでは「地域ブランド」なんて生まれない。
中小零細企業のオヤジが、悩みに悩み抜いて生み落とした妙アイデアを、
コツコツ実行していくうちに、賛同者が集まってビッグな力を蓄えていく。
そういう道筋こそがブランド誕生の王道、というのが大庭講師の結論のようでした。

今までの回と違って、ほとんどの参加者が<自分から>発言した今回のセミナー。
皆さんとってもテンションが高くなって「大庭講師の白熱教室」は大成功でした。




  

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2012年05月21日

大盛況だった県大岩崎教授のマーケティングセミナー

5/17、Bnestで話題の静岡県立大学・岩崎邦彦教授のセミナーがありました。
題して「小が大を越えるマーケティングの法則とは」
定員50人に対して、集まった受講者は120人超!
いつもは遅刻気味の私も、この日ばかりは前の席へと15分前には到着しました。



2枚のレジメを元に、大企業にはない小規模企業の優位点を活かすビジネス展開を解説。

・マーケティングとは「顧客ing」つまりお客様を生みだし、その客を逃さないこと。
・小に追い風の今、帆を立て(アンテナでキャッチして)その風を自分の物にしなくては。
・売りたい人向け(←大企業)から買いたい人向け(←小企業)をターゲットに意識変革。
・小規模を強みに変える3つの力 A・B・C
  ほんもの力(Authenticity)」・
  きづな力(Bond)・
  人的コミュニケーション力(Comunication)
・マーケティングの前提=考える力×行動する力
・そして、スモールステップの原則
 小さなトライアルと小さな成功(失敗)、そのフィードバック回路で蓄積し進化を。


おっしゃることごもっとも。
明晰なビジネス分析で、我が頭も混沌から薄日が差すように細胞が沸いてきたような。
確かに、トライすること、そして失敗と成功の二層の回路から、
学び行動し進化していくキャリアアップこそ、小企業が目指すモノ。



しかし・・・。
中小零細企業の経営者にいつまでたっても足りないのは、「お金」と「時間」。
そして、優秀な人的財産も、最新鋭のツールも、ピュアな情報も、夢のまた夢。

こうして、知的好奇心と、自己啓発意欲をかきたたせてくれる
無料セミナーに感謝感謝なんですが・・・。
気が付いたら燃え尽きていて、老人になって、なんて気の小さい事を考えてしまいます。

教授、次回は99.7%もある中小規模企業の(それも10人以下の)各論をお願いします。  


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2012年04月16日

セミナーコンテストのオブザーバーに参加して。

4月14日(土)b-nestにて、「セミナーコンテスト」なるものがありました。
10分間、セミナー講師としてプレゼンテーションを競う大会。
団塊創業塾の友人の紹介があり、初めて見学者として参加しました。



プロジェクトR21という団体が主催する大会で、もう3年目。
全国7カ所で開催、延べ400人以上の出場者がすでにあるそうです。
参加者は対策講座などサポートを受け、ブラッシュアップして晴れの壇上に立つ。

一方、私のような見学者もコンテストの一員として、重要な役割があります。
つまり、審査員(オブザーバー)の一人として、セミナー講師を採点するわけです。
もちろん、専門のコメンテーター(3名)もおり、その都度批評があります。

独自性、市場性、メッセージ力、プレゼン技術など、10項目をチェック。
特に優れている(5点)から普通(3点)特に劣っている(1点)まで、5段階。
さらに、コメントや改良点などを評価シートに記入していきます。
そして、最終的に1位から3位まで入賞者を各オブザーバーが決定していきます。

今回出場するのは、セミナー未経験者、または初心者の7名。
大学生から団塊世代まで、男性3名、女性4名の構成です。
出場順もオブザーバーがくじを引くような形の手の凝りよう。

事前の説明が終わり、いよいよセミナーコンテストが始まりました。
その模様はUstreamで見ることが出来るそうです。

第3回セミナーコンテスト前半(http://www.ustream.tv/recorded/21827675
第3回セミナーコンテスト後半(http://www.ustream.tv/recorded/21828983
第3回セミナーコンテスト結果発表(http://www.ustream.tv/recorded/21830178

さて、素人の私が、おこがましくも審査したお気に入りの3名のセミナー講師とは・・・?

「家族を幸せにする相続!!」
  円満相続サポーターOBさん

 朴訥としたプレゼン、でもよく計算された構成。
 聞きたいけれどなかなか聞けない内容。(笑いを引くことがないのがいいなあ。)
 ビジュアルのパワーポイントの使い方が過不足なく自然で最高。


「3日坊主にさせないリンパマッサージ」
  みんなを笑顔にするリンパセラピストOWさん

 実技を含めて、解りやすく丁寧なリンパマッサージの説明。
 お仕事そのままの自然体なトークと、ひたむきさが多くの方々の共感を呼ぶ。
 気が付いたら、OBさんと同数の最高点でした。


「元国際線CAが伝える女性の成幸メソッド」
  美力UPプロデューサーAさん

 経歴も容姿も申し分ないセミナー講師向き要素。
 話の主旨は一番と思ったのですが、新しい試みのパワーポイント使用が未完成で残念。
 「成功でなはく、成幸(しあわせ成就)」とは、むしろ男性向けの方が面白そう。




ということで、こちらもぼうっと聞いていられない、真剣勝負の大会でした。
  
最後に私も次回の出場を勧められましたが、とてもとても・・・。
障害物競走のように、ハードルが山のように立ちはだかっていました。



  


Posted by kittsan at 09:19Comments(7)ビジネスの事

2012年04月05日

静岡「職人」バンクの必要性

もう20年以上前から、静岡の職人バンクがあったらいいと思っていた。
県内のデザイナーの人的データをまとめた「静岡県デザイナーバンク」は今でも健在。
私たちがデザイン開発するときこの中のデザイナーの力がたいへん役立っている。

それと同じように、分業化を特徴とする静岡の地場産業界で、
様々な技術のスペシャリスト(職人)が底辺を支えていた。
目に見えない伝統技術は、親族や徒弟制度で脈々と伝えられてきた。

ただ、残念なことにグローバル化とデフレ経済により、
こうした優れた技術者の仕事が激減している。
せっかくの技術がその人だけで途絶えてしまう。

そういう危惧を随分前から感じていたところ、
最近「静岡職人めぐり」という、チラシマップを紹介された。



番町市民活動センターに席をおくNPOと静大生の合作。
私の住んでいる番町地区を中心に、指物・漆器・竹細工・ひな人形など
伝統技術保持者が紹介されている。
工房見学が可能なので、ぜひ訪れて職人の見事な技を堪能して頂きたい。

ただ、残念に思うのはここに登場する職人さんは著名なベテランばかり。
ものづくりの町・静岡の将来を背負って立つ、
感度の高い若手のクラフトマンの紹介も必要。
次回はぜひ、多くの日の当たっていない技術者をクローズアップしてほしい。




  


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2012年02月20日

ビジネスの源は学びのなかにあり。

先週、数年前から取引を始めたある社長さんが、我が社にいらっしゃいました。
出張の帰り、新しい商品について相談したいから、静岡で下車するとのこと。
会社のショールームで打ち合わせているうちに、
私は、この社長さんの話にぐいぐい引き込まれていきました。

従来の厨子と、その厨子を載せる厨子台。
そこまでは、私たちも考え、現実的にそれらを製作したことがあります。
社長さんの仰有るのは、従来の厨子ではないスタイルの物。
いってみれば扉のないオープン型のタイプなのですが、
その製作意図を伺って、この社長さんの博識の深さにほとほと感心してしまいました。



内容はそれ以上お話しできないのですが、興味を持ったのが社長さんが持っていた本。
もう表紙も崩れかかって、それぞれのページには、ぎっしりとメモの跡。
使い古した鞄や財布のように、油染みたセピア色に輝いています。

その中の事柄をひとつひとつ丁寧に説明してくださいました。
神社の屋根のこと、柱のこと、須弥壇のこと、仏像のこと・・・。

「仏壇というものは、基本的に寺院建築をミニチュア化したもの。
 だから、古建築のイロハを知らなければ、作ることは出来ません。
 新しいタイプの厨子にしても同じ事。元を辿ることをせず、
 思いつきのデザインで製作しても、売り物にはなりません。」

位牌の形の元は? 
おりんの音程はどこから? 
唐式和式屋根の違いは?

私が尋ねるいろいろな疑問に、的確にひとつひとつ答えて下さる。
次第に見えてくるのは、
現代的なデザイン機能ばかり考えていて、本質を知らない自分の浅はかさ。
この時ばかりは社長さんの顔のあたりから、後光が差しているように思えました。

この古びた本、きっともう手に入らないだろうと思っていたのですが、
Amazonで調べたら、まだ在庫があるとのこと。
さっそく取り寄せて、日本の神社建築の意匠について、学び始めました。  

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2012年02月17日

カタログはすべてを語る

ギフトショーで頂いたカタログを整理していて思いました。

小冊子になったカタログから、それこそA4一枚の簡単なチラシまで。
この膨大な量のメッセージの中から、人はどれだけの情報を記憶しているのだろうか?




ここに、私は行ってないけれど、妻が訪ねたブースでもらってきたチラシがあります。




たったA4サイズ一枚に、会社の顔が過不足なく表われている。
いかに愛情を持って大切に、会社や商品を育てているかがよく分かる。

商品を羅列するのではなく、このギフトショーのための会社紹介のひとつのあり方。
私はこのチラシからにじみ出る、知的で豊かなオーナーの感性がとても好きです。

作り手の思いが伝わる、ハートウォーミングなプロフィール作りとは・・・。  


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2011年12月22日

パブリシティは宝の山

先日、映像製作会社から、しずおか葵プレミアム認証品「掌の厨子」の
紹介ビデオを制作したいとの連絡がありました。

主催の静岡市がプロモーションビデオを制作し、
静岡駅地下にあるマルチビジョンで放映するとのこと。
認定された12社について、短いビデオが交代で写されるそうです。

週が明けて月曜日、担当者がカメラマンと共に弊社へやって来ました。
まず、ショウルームにある「掌の厨子」をカメラに納め、
続いて妻が商品を紹介する場面の撮影。
更に、職人さんのありかの製作過程を取材。



こうして、わずか1分ほどの企業・商品紹介ビデオが完成し、
近日中には、商品の掌の厨子と、妻の説明と、職人仕事の風景が、
大画面に流れ、街ゆく人の注目を浴びる?はずなのです。



企業イメージが良くなるのも悪くなるのも、こういったパブリシティ。
権威あるコンペでグランプリを取ったり、優良商品と認定されたり。
メディアがその成果を話題にしてくれれば、企業イメージが上がる。
反対にオリンパスや大王製紙のように、不祥事があばかれれば企業イメージは下がる。

パブリシティはその企業や製品についてテレビや新聞、雑誌などのメディアが
ニュースや記事として取り上げることで、情報が流れる。
パブリシティ対応がうまく行われていると、
企業にとっては好ましいイメージや新製品情報を流してもらえる。

弊社は今年、積極的に審査会やコンテストに参加し、いい結果を頂きました。
・「掌の厨子」が22年度しずおか葵プレミアム商品(静岡市)に認定。
・「掌の厨子」がしずおかKAGUメッセでSGFコンテストグランプリ(県知事賞)受賞
・「掌の厨子・ありか」がグッドデザインしずおか(静岡県)文化賞受賞

そのおかげで、中田英寿選手の会社訪問と取材、静岡市の広報にて商品紹介。
新聞、テレビ等で話題として取り上げられ、プロモーションビデオに至ったわけです。
更に、その影響は中央の著名デザイナーの目に留まり、
オリジナル厨子製作のオファーがあり、只今試作の真っ最中となっています。

時代を反映した感性と、価値あるモノを認識する目を持ち、
それを具体化する技術を保持している企業や個人であれば、
誰にもその恩恵に預かることが出来る。

パブリシティは広告宣伝費に乏しい中小零細企業にとって、まさに宝の山。
企業のイメージアップの為にも、それを活用しない手はありませんね。




  


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2011年02月10日

広告はクールじゃない。

映画「ソーシャルネットワーク」の中で、主人公(マーク・ザッカーバーグ)が言う名ゼリフ。

「広告はクールじゃない。」

この一言で、傲慢ではあるが純粋な若者像が見えてきます。
フェイスブックは相当の間広告は入れなかったようですが、現在広告掲載があるそうです。
そして焦点を絞り込んだこれらの広告は、脅威だそうですね。

さて、自分のサイトに他の広告を載せていること自体が
クールであるか、かっこ悪いのか分かりませんが、
私が思う、クールとは思えないコマーシャルは、ビールの宣伝。



イチローや竹内結子などなど、ドル箱スターを起用して、
華々しいテレビコマーシャルを展開している。
でも、パターンはどれも同じ。

仲間でわいわい騒いで、汗かいて、ビールで一杯。
最後に、「カー!」とか「キー!!」とか「クー!!!」とか
訳の分からない奇声を上げておしまい。
あるいは、美人がにこにこして、ゴクリと一杯。
「ハー。」と満足そうなため息をもらす。

ビール=清涼感=満足 

ビールに講釈はいらない。
きっとビールってそれだけなんでしょうね。

私がブログで取り上げた、数少ない食べ物の話。
そのなかのお気に入りの店の味。

「ビスケットキングのケーキ」
「天野屋の餅菓子」
「アンシャンテのパン」
「愛宕下羊羹」
そして、もうなくなってしまったけれど「ヨコヤマのたこやき」

それらは、華々しい広告もなく、知る人ぞ知る人の店。
かたくなに自分の味を信じて、身の丈以上に大きくはしない。
けれど、味を語れば、百通りのいいまわしでほめ尽くしたくなるほど。

我が「吉蔵」も、広告宣伝費はありません。
ひたすら、今より質を落とさない家具を作り続けていくだけ。
どこかで誰かが、見つけてくれることを期待しながら。

そして、もうすこし頭をひねったら、
フェイスブックなどのソーシャルメディアの中で、
とてもクールな、百通りの会社紹介が出来るのかも知れませんね。  


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2010年09月13日

女性ビジネスマンのセミナーは面白い!

今年もお世話になっている、B-nestのマーケティング支援講座。
今回は「中小企業のためのお客様がお客様を呼ぶクチコミニティ・マーケティング」。
口コミをシステムとしてビジネスにしている、女性社長のお話です。



講座の内容は、3つのパートに分かれていたと思います。

まずは自己紹介と言うことで、自分史を話されるのですが、これが面白い。
普通なら話せないような、自分の体の事を赤裸々に語って、ドキッとさせる。

そんなことまで・・・と思ったのですが、つらつら考えてみるに。
名前とか顔とかは、よほど奇妙でなければ忘れてしまう。
滅多にない人生のハプニングを披露することで、
女社長さんの名前が出てきたときに、かならずその話が話題になる。
わずか15分で、見知らぬ人を話題の人としてすり込んでしまう、ビジネステクニックですね。

続いて、男性と女性の消費行動の違いについて。
モノ(スペック)にこだわる男性。私(の使う姿)にこだわる女性。
「勝負・攻める・進化する」などが男性用コピー。「一緒・ほめられ・好き」が女性用コピー。
1つの的(目的)に向かって突き進むのが男性。回りを見ながら何でも欲しいのが女性。

う〜ん、これってセクシャリティの本質的なものなのかなぁ、とちょっと疑問。
たしかに、マスの消費行動からみればそうでしょうから、それを相手のビジネスなら当てはまる。
でも、私たちのような小規模企業は、一般常識と一線を引いた所での勝負となるのではないかな。

後半は、「クチコミニティ・マーケティング」の4つのステップ。
 1. クチコミされる良いネタ(話題性)をつくる。
 2. 良いネタをクチコミしてくれる人たち(コミュニティ)を発信源にする。
 3. クチコミのネタが正しく伝わる工夫(情報発信・配布物の活用)
 4. クチコミが広がるしくみ(イベント等、友人との参加の機会)つくる。

これこそ、今回の女性社長の本領が発揮されたビジネスプラン。
彼女のコンセプトを生かした、名刺やチラシ、未来を展望したショップの例。
具体例をあげて、私たちに成功の秘訣を紹介していただき、大変参考になりました。

「数少ない女性が起業する目的はお金ではない。
  自分の置かれた状況から生まれた、やむにやまれぬ使命です。
・・・だから女性起業家は目立つのです。面白いのです。


「吉蔵」も、女性(妻)が先頭となって、クチコミ+コミュニティの場を設けています。
10年以上も続いている「吉蔵・室礼展」は、そういったお客様がいらっしゃいます。

今回も、皆さまに、先ずはゆっくりくつろいでいただけるよう、準備してます。
「吉蔵。秋の室礼展」ぜひ、お誘い合わせでお出掛け下さい。



指物吉蔵 秋の室礼展
<祈りのかたち・こころの在りか>

  期日 9月17日(金)〜21日(水)
     午前10:00〜午後5時
  会場 しずぎんギャラリー 四季
     (アゴラ静岡 7F)
  


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2010年06月24日

eしずおか・ビジネスブログ講座に参加しました。

eしずおかブログでお世話になっている、しずおかオンライン主催、
「ビジネスブログ講座」に参加しました。

参加者10余名、机を囲んでのアットホームないい感じです。
若手イケメン講師が、パソコン画面を投写し、ブログのビジネス活用を紹介。
50枚近くのテキストを読み合わせながら、
webマーケティング→ブログ→Twitterと進んでいきます。



先ずはwebマーケティングについて。
AODAMA(旧来消費者行動)からAISCEAS(ネット時代の消費者行動)への変化。
1;9;90の法則が鍵となるwebサイトのソーシャル化(口コミマーケティング)。
web時代の企業の情報発信には、アルファーブロガーが欠かせない。

続いて、eしずおかブログを例にブログの紹介と、新しいビジネスツールtwitterの説明。
結論として、HP+ブログ+twitterと連動させることで、web活用のビジネスを強化出来る。

まあ、こんなところが講義の内容だったでしょうか。
マーケティング、ブログ、twitterと、それぞれで優に一講座の内容。
入門編とはいえ、少々てんこ盛りで、用語を知らないと、????の部分もあり。
たとえば "トリガー"なんて言葉、初めて聞きました。

さて、講義中にも質問しましたが、納得に至らなかった疑問点が2つ。

1. アルファブロガーになりたいですか?
 企業にとって、アルファブロガーを育てることが急務だそうですが、
 白羽の矢が立った人って、たいへんですね。
 自分のブログなら、言いたい放題でいいでしょうが、
 ビジネスブログならそうもいかず、ストレスが溜まりそう。
 私自身、ビジネスで着飾ったブログなんて、ウンザリで、ほとんど見ません。
 
2. ブログのコメントはフリーで? それとも承認してから?
 私も当初、スパンコメントを警戒していましたが、
 自分がコメントをするときの気分を考えて、フリーにしました。
 コメント出来ない、
 あるいはコメントにバリア(承認機能)があるブログはちょっと引いてしまう。
 いたずらコメント、押し売りコメントは、読んでから消してしまえばいいでしょう。
 自由なコメントがあってこそのブログと思っていますが、いかがなものか。
 

以上、ずうずうしくも、一方的な私の感想を上げてしまいました。
いま思うと、若い講師の心もとなさも新鮮で、感じのいいセミナーでしたが。

この講座、「もしもし大学」と銘打って、中級より上級へ進んでいくそうです。
独善と偏見に満ちた我がブログも、
いずれ洗練されたビジネス志向へと美しく整っていくのでしょうか。  


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2010年04月14日

ビジネスeパスポート・「吉蔵」オープン

静岡商工会議所の新しいビジネスポータルサイト「ビジネスeパスポート」
静岡サイト、清水サイトが合併し、この4月オープンしました。
大手から工房まで、100余りの静岡市の企業が、掲載されています。

以前から興味をもっていた、このポータルサイト。
弊社HP製作会社の紹介もあり、「吉蔵」もメンバーとなり、今月からUPしています。







「eしずおかブログ」と同じように、CMS形式なので、随時、新しい情報をのせていくことが出来ます。
まだ、管理者としての準備が整っていないため、情報更新が出来ていないのですが、
UP出来るようになるまで、ニュースを蓄えています。

それにしても、家具のサイトは少ない。
弊社を含め、3社のみです。
B to B、B to C ともに対応しているので、特徴ある企業の紹介に相応しいと期待しています。

まだ、充分に生かし切れていない商工会議所のビジネスポータルサイト。
「ビジネスeパスポート」をどう活かしていくか、これからの課題です。

(画像は「ビジネスeパスポート」のHPより借用しました。)  


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2010年03月30日

老舗のほころび

週末に、東京で暮らしている娘の身の回りの整理のため、家族で上京。
不用の物を車に積んで帰省する前、夕食でもということになりました。

世田谷の私鉄沿線の、小さな商店街で、適当な食事の場所を探す。
いわゆる、ファミレス、チェーン店はイヤなので、
出来るだけ専門店、老舗らしい構えの、寿司がメインの和食店に入る。

「にぎり膳を3つと、桜(にぎり寿司の愛称)を1つお願いします。」
やがて持ってきたのは、にぎり膳4人分。
そして、天ぷら汁椀のなかには、髪の毛が・・・。

「すみません、取り替えます。」
パートらしき女性は、確かめもしないで、持ち去る。
箱膳の寿司は、店の門構えと裏腹に、回転寿司並みのネタと味でした。

続いて寄った、創業40周年の老舗らしいコーヒー専門店。
オーナーが、新人らしきアルバイトの女の子を、あれこれ指導中。
新人が注文を取りに来たが、メモしない。(大丈夫かな?)

やがて持ってきた、コーヒーカップの配膳の仕方に唖然。
位置を動けばいいのに、同じ所から遠くへ手を伸ばすので、カップを落としそうでハラハラ。
さらに、持ってきたケーキは、またも、注文とは違うモノ。

それなりに美味しいコーヒー。
でも、モカとキリマンジェロが、濃さの違いこそあれ、同じ味でした。



老舗とか、専門店の良さは何でしょう?
価格主体のチェーン店にない、個性ある上質の味と、店の雰囲気の良さ。
ホスピタリティ(おもてなし)が売り物ではないでしょうか?

「東京では、よほどのお金を出さないなら、チェーン店の方がましだよ。」
確かに、同じマニュアルで味気ないけれど、こんな初歩的なミスはさせないでしょう。
東京に慣れている娘の言葉に、この時代、この場所で、老舗がやっていく難しさを感じました。

「他山の石」・・・。
価格に代わる何かがなければ、振り向いてはもらえない。
お客様ひとりひとりに、満足してもらうモノがなければ、二度と来てはいただけない。

家具に携わる自分の姿を、2つの現場で見るようでした。  


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2010年03月04日

ビジネスプランコンテストは楽しかった。

知人が出場すると言うことで、初めて見物に行ったビジネスプランコンテスト。
評判は聞いていましたが、予想以上に楽しませていただきました。



学生の部は未見で、拝見したのは一般部門から。(出場順)

   1.「誘蒲マダムの口福ビジネス〜蒲原発のいわしカレー販売〜」
     山﨑伴子さん(かんばら口福屋)

   2.「農業者と消費者と伊太利亭がつくる『リアルフード品質』で静岡(地産)を発信!!」
     圷 有恒さん(伊太利亭・リアルフードあくつ)

   3.「助産院に集う地域コミュニティの輪」
     根方友紀さん(ママサロンはな)

   4.「『静岡街アド』元気な商店街構想! デジタルサイネージ、マッチングビジネス」
     加藤章浩さん((株)ウェブサクセス)

   5.「はじめてきもの小梅〜誰でも簡単に自分で着られる、はじめてきもの〜」
     松浦啓子さん(はじめてきもの小梅)


出場者各人の、個性あるアイデアと、その具体化、それに懸ける熱い思い。
絶妙トークに、うんうん頷いたり、笑ったり、感心してしまいました。

結果は後から知ったのですが、上位はすべて女性が考えたビジネスプラン。
三人の女性の、生活感覚に根ざした、リアリティのあるプランに納得。
線路の敷かれたビジネスしか考えつかない、我が頭の固さを思い知らされますねぇ。



特に面白かったのが、「はじめてのきもの小梅」さん。
この方は、以前から「eしずおかブログ」内「きものは着るもの」というタイトルのブロガーさんで、
私のお気に入りというか、いいブログだなあ、と思っていた人。
その、媚びたり気取ったりひねったりしない、単刀直入の語り口に、好感を持っていました。

実際のプレゼンテーションも、ブログのスタイルと変わらない。
核心にどんどん突き進んでいく、晴れ晴れとしたトークは、小気味良いものです。
若干、キモノに対する思い込みの強さが気になりましたが、
私も家具に対して、ここまで愛情を持てるかしらん、と思えるほど。

審査会終了後早々、好奇心の強い私は、小梅さんの所に行き、名刺交換。
男性のキモノのことなど、色々話を聞かせていただきました。

このビジネスプランコンテスト、もう8回も続いているそうです。
もし、私がビジネスプランを考えるのだったら、どうするだろう。

新しく起業するのではなく、今の自分のビジネスをどう軌道修正するか。
地に足が着いたモデルで、グランプリを狙いたいですね。  


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2009年12月18日

対面販売とネット販売

日本橋三越「吉蔵」展示会が始まりました。
毎日妻が店頭に立って、接客、販売に努めています。



相変わらず好調なのが、「金具アクセサリー」。
価格が比較的安価なためか、立ち止まる人に説明をすると、
ほとんどの方が購入されるそうです。

松坂屋での展示の時と同様、目の肥えている三越の店員の人達にも好評で、
何人かの方にお求めいているそうです。

もちろん、たかが小物、家具が売れる事に越したことはない。
しかし、こういう小物が少しづつでも毎日売上に繫がる。
その総体が三越の売り上げに貢献しているわけですから、手を抜くことが出来ません。


連日「対面販売」をしている妻に対して、
私の方は、先日「ネット販売」についてのセミナーを受講しました。
講師は若手の女性HP製作会社代表と、男性広告アドバイザー。
ネットで評判の食品や衣料品の事例をあげ、販売促進のコツを説明しています。

ネットショップは楽天のひとり勝ちであるが、維持費用が相当かかること。
ブログは継続性と文章の面白さが勝負であること。
アクセスを増やすには、キーワード選びが肝心で、懸賞やアンケートも有効。

などなど、それなりに参考になるが、販売促進には当たり前のことで、
どちらかというと、初心者向けセミナーの印象を受けた。

妻のようにデパートで「対面販売」をする場合、
何と言っても、リアルな商品を見て、お客様との生の対話が出来ることが最大のメリット。
自分がモデルになって、会話を楽しみながら、説明します。
しかし、一過性であり、個人対個人なので、とても神経を使う。

eしずおかブログで人気の、若者向け衣料品のブログでも、
着せ替え人形のように、店員さんが楽しそうに試着している。
ネットでは、視覚のみに重点を置くため、感覚的なバランスに欠ける。

極彩色で埋め尽くされながら、モノトーンのような平面的な「ネットの世界」。
良くも悪くも、喜怒哀楽が支配する立体的な「「リアルな世界」。
プリミティブでありながら、奥が深い「対面販売」。
ベーシックなモノが基本だが、可能性を秘めている「ネット販売」

さて、この好評の「金具アクセサリー」をネット販売したらどうか?
「アクセサリー」と言うキーワード、アクセス数が№1だそうですので、
いろいろ策を練ってみたいと思います。  

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2009年09月02日

家具屋もマニフェストを!

新聞で解説のあった「政党間マニフェスト」と、セミナーで学んだ「企業ブランディング」。
その関連性を考えてみた。

「政党マニフェスト」  朝日新聞9/1朝刊 座談会より  
 元来、神仏への誓いを記した起請文であって、厳格なもの。
 残念ながら今回の選挙の場合、政党の「お仕事リスト」になっている。
 自民は与党として、すべて国民より委任されていると思い、マニフェストは必要なかった。
 一方、政権無経験の民主は「マニフェスト」を立て、国民に問うしかない。
 マニフェストは詳細である必要はなく、壮大であるべきだ。
 その良い例が、マルクス・エンゲルスの「コミュニスト・マニフェスト(共産党宣言)」

「企業ブランディング」  マーケティングセミナー講師久米英之氏より。
 企業のトップは進むべきビジョンを持っているが、企業活動の多様化、グローバル化が進む現在、
 「会社をどうアピールするか」に加え「どうしたら消費者に選んでもらえるか」
 「どうしたら消費者の心の中に蓄積される良いイメージが確立できるか」
 という戦略を立てる必要がある。
 これが、企業ブランディングである。 



私たちは今まで、新しい商品のための、コンセプト作りはよくやってきました。
しかし、ヒットが生まれにくくなった今では、商品よりも企業そのものが問われる。
迷うことなく商品開発が出来たのは、遠い昔のことであり、
今は、「なぜ、吉蔵でなければならないか。」を自問するときが来ている。
ますます、企業ブランディングが注目されてきているわけです。

そのために、まず何をしなければならないのか。
商品の名前と会社が一致する、大企業の場合はともかく、
無名の小規模企業、また、数人の工房は、やっぱり「マニフェスト」でしょう。
仕事のマニュアルというよりも、ミッションに近いことかもしれません。

「材料の選ぶ基準は?」
「技術力をどこに生かしているか。」
「コストとクオリティのバランスをどう考えているか。」
などなど・・・。
私たちの企業は、これこれこういうミッションを持って、お客様と手を繋いでいる。
その事を、ひとつひとつ、マニフェストとして明確にする必要がある。

きれいな商品写真を羅列するより、
少々野暮でも、マニフェスト作りの方が、
お客様に振り向いてもらう、近道なのかもしれませんね。

家具屋が再生するために、まず自社のマニフェストを考えなければ・・・。  


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2009年08月05日

マーケティング情報は宝の山か?墓場か?

B-nestが主催する、マーケティングシリーズも、今日(8月4日)で5回目。
9回あるセミナーの、ちょうど真ん中にあたる今回は、マーケティングリサーチについての講座。
シリーズのハイライト、頂点になるであろう、刺激度最高の内容で、大満足でした。

中小企業のためのマーケティングリサーチ
   〜中小企業も情報収集・ビジネス情報力の活用〜

  講師 (株)日本能率協会総合研究所
     マーケティング・データ・バンク(MDB) 
     菊池健司氏

「能率手帳」で聞き覚えのある「能率協会」を母体とした、マーケティング・データ・バンク(MDB)。
正確性、迅速性、多様性を売りにした、明日から伝えるネタを提供する。
全国に約2000社の会員。静岡は30社あるそうです。

 ・依頼内容は、市場動向、生活者動向、特定企業動向、技術動向。
   成功失敗事例、海外動向の依頼が増えている。
 ・マーケティング情報のアプローチは、文献情報>インターネット情報。
   データー探しは、国から民へ流れるのが王道。
 ・ケーススタディでは、3つの例を紹介。
   化粧品の新製品開発、太陽電池等新ビジネス参入、2015年以降の成長産業の調査
・・・・・・・・・・
次、次、次と、資料をめくるのももどかしい、盛りだくさんの内容。



全2時間。途中10分の休憩をはさんだけれど、マラソンのようなスピードセミナー。
講師もたいへんでしょうけれど、受講者も一言も聞き逃さない集中力が必要。
私のような年代は少ない。
それはそうでしょう、さび付いた自己中頭では、この人の講義について行けない。

後半は、「情報収集活動に役立つ各種情報源のご紹介」をざっと説明。
出版物だけでなんと、約100文献
WEBの世界は、紙の2.5倍の約250の情報源。
文献の表紙や、HPのトップページを見るだけでも、ため息の出る数の多さです。

もう30歳若かったら・・・。
自分に1日が48時間あったら・・・。
そんなこと考えてしまいそうですが、それは寿命を縮めるだけ。
情報の洪水の前に、耳をふさぎ、目を閉じて、身を守ることも大切です。
・・・なんて、負け惜しみを言ってしまいたくなる、中身の濃い講義でした。

最後、私も長い列に並んで、慣れない名刺交換を実行。
いつの間にか、家具業界の不満をぶちまけていました。
そんな長い時間では無かったのに、気が付いたら、私の後の人達がいない。
ごめんなさい、講師を独占したわけではありませんので・・・icon10

情報は、掘り起こさなければ埋もれた学問、たんなる墓場にしか見えない。
しかし、自分に照らし合わせて、「なるほど!」と思えば、それは宝の山。

自分の健康を天秤に掛けながら、
今日から、ひとつひとつ、情報のページめくりを始めます。  


Posted by kittsan at 09:03Comments(2)ビジネスの事