2008年05月18日
えっ! 2万円の盆が120万円!?
土曜日の午後、「今、テレビで、島桑の事をやっているから見て!」という、知人からの電話。
さっそく、放映中の「開運!なんでも鑑定団」を覗くと、島桑の盆が鑑定に掛けられている。
目測で長さが尺五寸(45cm)位の長方形の島桑の盆。「桑明」という名が刻んである。
島桑は木材の中でも、国産材では最高位に属する銘木。
島は伊豆の御蔵島、三宅島を差し、島産の桑は最高の用材として江戸指物家具で珍重されてきた。
又、桑を扱う職人を「桑物師」「桑樹匠」と呼び、最高の技能者として別格扱いした。
明治時代以降活躍した三宅島出身の前田桑明氏は、その草分け的存在で、
その後、多くの弟子を持って江戸指物黄金期を築いた人である。
さて、鑑定依頼人は「桑明」の刻印のある盆を2万円で購入したそうだが、
その盆の、今の価値はどの位あるのだろう。
島桑材、前田桑明作、ならばそれなりの価格は出るだろうと思ったが、なんと、評価額は120万円!
私の家でも父の代から島桑材の家具は作ってきたので、それなりの判断は出来る。
正直いって、棚や箱に比べそれ程難しい仕事ではない盆。
杢目も、色つやも出演者が言うほど美しくは見えなかった。
それでも、「桑明」作ならそうなんだな〜と、何となく半信半疑で、釈然としなかった。

ちなみに写真の盆は下田市で指物仕事をしている伝統工芸師、島崎繁明氏の作。
サイズ 25cm×18cmで島桑の無垢材をノミやカンナでくり抜いて仕上げた長方角丸盆。
10年近く前に分けてもらった物で当時5万円位だったと思う。
杢目が大味な所が残念だが、
デザインの繊細さ、仕事の難しさから言って、私ならこちらの方が良いと思う。
骨董にはそれほど興味がないので、あの盆が120万円の価値があるのか理解出来ない。
その値段で買う人はいるのだろうか?
さっそく、放映中の「開運!なんでも鑑定団」を覗くと、島桑の盆が鑑定に掛けられている。
目測で長さが尺五寸(45cm)位の長方形の島桑の盆。「桑明」という名が刻んである。
島桑は木材の中でも、国産材では最高位に属する銘木。
島は伊豆の御蔵島、三宅島を差し、島産の桑は最高の用材として江戸指物家具で珍重されてきた。
又、桑を扱う職人を「桑物師」「桑樹匠」と呼び、最高の技能者として別格扱いした。
明治時代以降活躍した三宅島出身の前田桑明氏は、その草分け的存在で、
その後、多くの弟子を持って江戸指物黄金期を築いた人である。
さて、鑑定依頼人は「桑明」の刻印のある盆を2万円で購入したそうだが、
その盆の、今の価値はどの位あるのだろう。
島桑材、前田桑明作、ならばそれなりの価格は出るだろうと思ったが、なんと、評価額は120万円!
私の家でも父の代から島桑材の家具は作ってきたので、それなりの判断は出来る。
正直いって、棚や箱に比べそれ程難しい仕事ではない盆。
杢目も、色つやも出演者が言うほど美しくは見えなかった。
それでも、「桑明」作ならそうなんだな〜と、何となく半信半疑で、釈然としなかった。

ちなみに写真の盆は下田市で指物仕事をしている伝統工芸師、島崎繁明氏の作。
サイズ 25cm×18cmで島桑の無垢材をノミやカンナでくり抜いて仕上げた長方角丸盆。
10年近く前に分けてもらった物で当時5万円位だったと思う。
杢目が大味な所が残念だが、
デザインの繊細さ、仕事の難しさから言って、私ならこちらの方が良いと思う。
骨董にはそれほど興味がないので、あの盆が120万円の価値があるのか理解出来ない。
その値段で買う人はいるのだろうか?
タグ :島桑
三人三様のZUSHI KASHIKO(厨子カシコ)
しあわせな家具
今年のKAGUメッセの案内が出来てきましたよ。
前進する力/家具組合全体会議から
Couple Wining !! / MUZEUM・グッドデザイン静岡 大賞受賞
十人にはそれぞれ十の祈り方がある
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Posted by kittsan at 03:28│Comments(3)
│家具の事
この記事へのコメント
はいはい、見ましたよ。多分前に放送した時。
ちょうど桑さまをあげると言われた頃だったと思います。
前後してNHK「美の壺」でも島桑特集やって、あんまりすごいことばっかり言うもので驚きました。
「市川和範作/盆」は、一体いくらになるでしょうか?
ところで、三宅島に住む伯母は御蔵島出身。
なんと実家は、大正天皇に島桑を献上した家なんだそうです!
今でも残りの板があるそうですよ、しかも倉庫か物置きのどっか「そこらへん」に……。
その板くれっ!って言いそうになりましたが、言えませんでした。
でも気になる。
ちょうど桑さまをあげると言われた頃だったと思います。
前後してNHK「美の壺」でも島桑特集やって、あんまりすごいことばっかり言うもので驚きました。
「市川和範作/盆」は、一体いくらになるでしょうか?
ところで、三宅島に住む伯母は御蔵島出身。
なんと実家は、大正天皇に島桑を献上した家なんだそうです!
今でも残りの板があるそうですよ、しかも倉庫か物置きのどっか「そこらへん」に……。
その板くれっ!って言いそうになりましたが、言えませんでした。
でも気になる。
Posted by フォレストビュー/いちかわ
at 2008年05月18日 09:42

江戸指物家具もいいけれど、前田桑明の時代ではないのだから、
島桑にもっと別の光を当てたいですね。
あの色つやと木目を活かしたモダン家具なんて絶対いいと思いますよ。
そういうタイプのご主人の盆なら○○万円の値が付くのでは。
ただ、ゆめゆめ商売っけを出さないように。
作品の品格が落ちます。(笑)
島桑にもっと別の光を当てたいですね。
あの色つやと木目を活かしたモダン家具なんて絶対いいと思いますよ。
そういうタイプのご主人の盆なら○○万円の値が付くのでは。
ただ、ゆめゆめ商売っけを出さないように。
作品の品格が落ちます。(笑)
Posted by kittsan
at 2008年05月19日 00:32

桑明の盆は古道具屋でたまに見ますが3000圓から20000圓位でせうか
あまり良い木目のものは見かけません
仕上げもいまいちです
前田南齊の方が良ゐ物が多く、仕上げも完璧です
こちらは2から10萬圓位です
なんでも鑑定團は見せものなので價格は實際の3~10倍と思った方がよろしいと思います
あまり良い木目のものは見かけません
仕上げもいまいちです
前田南齊の方が良ゐ物が多く、仕上げも完璧です
こちらは2から10萬圓位です
なんでも鑑定團は見せものなので價格は實際の3~10倍と思った方がよろしいと思います
Posted by 平安至上主義者 at 2022年06月26日 08:52