2016年11月12日
New!ビスケットキングへ 行ってきました。
嘗て、我が町番町地区(研屋町)にあった静岡一美味しい
ケーキ屋さんと評判の、知る人ぞ知る「ビスケットキング」。
2011年に店を閉じた後、半年後藤枝でオープンの予定、と聞いた。
しかしず〜と店は始まらず、最近までオーナーの動向も分からなかった。
それが2ヶ月程前、閉じた店の近くの家具屋の息子さんが、
「ビスケットキングいよいよ藤枝で店を開けるそうだよ。」
そんな噂を聞いてからしばらしくて、私のブログにコメントがあった。
「ビスケットキングが藤枝田沼にオープンしましたよ。」
藤枝の<名も無い通りすがりさん>紹介の静岡新聞の記事にも
日本料理家が独自のサンドイッチを出す店として紹介してあった。
(Kittsan流) また会う日まで! 我が街の「ビスケットキング」
http://kittsan.eshizuoka.jp/e783186.html
(こだわりサンド発売 藤枝の日本料理研究家が考案)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000021-at_s-l22
そこで、私は早速藤枝へ行ったついでに寄ってみました。
煉瓦の壁と木戸に覆われ中が見えない以前の店と打って変わって、
全面ガラス張り、すぐケーキ屋さんと分かる店構え。

こざっぱりした白衣とキャップで忙しく店内を切り盛りしている女性に
ショーケースにあるケーキをオーダーした。
そして「北村さん(オーナー)はいますか?」と尋ねた。
女性はキョトンとした顔をして、
「私ですけれど・・・。」
「えぇっ?、随分若くなっちゃって、分からなかった。」
「あの頃は生活苦で、ひどい顔してたんですよ・ ・ ・。」
笑って答えてくれた後は、色々思い出話に花が咲きました。

さて、買ってきたケーキはモンブラン、レモンタルト、クラシックショコラ、
それにシュークリームとアップルパイ。
モンブランを一口食べてすぐ分かった。
紛れもなくあの、ビスケットキングの味。
締めるところは締め、まろやかな所はあくまでもスウィートに。
硬めの台の上に、とろける程のマロン入りのクリームの糸。
見た目はトッピングも少なく、無愛想な位の姿だけれど、
レモンを隠し味にして、舌に残らない甘みは
まさに大人の為のケーキの再会でした。
藤枝のビスケットキングでは、友人の西堀さんの作るサンドイッチも
欲しかったけれど、それは売り切れ。
「静岡のお客さんがよく来てくれるんですよ。」
10月27日にオープンしたばかりでまだ藤枝では馴染みが少ないようだけれど、
その内行列が出来る様になるのでは、
と、ちょっと心配な新しいビスケットキングでした。
Biscuit King (ビスケットキング)
藤枝市田沼1-26-26 B アイランド 1FB
TEL 045-637-2010
10時~19時 月曜定休
ケーキ屋さんと評判の、知る人ぞ知る「ビスケットキング」。
2011年に店を閉じた後、半年後藤枝でオープンの予定、と聞いた。
しかしず〜と店は始まらず、最近までオーナーの動向も分からなかった。
それが2ヶ月程前、閉じた店の近くの家具屋の息子さんが、
「ビスケットキングいよいよ藤枝で店を開けるそうだよ。」
そんな噂を聞いてからしばらしくて、私のブログにコメントがあった。
「ビスケットキングが藤枝田沼にオープンしましたよ。」
藤枝の<名も無い通りすがりさん>紹介の静岡新聞の記事にも
日本料理家が独自のサンドイッチを出す店として紹介してあった。
(Kittsan流) また会う日まで! 我が街の「ビスケットキング」
http://kittsan.eshizuoka.jp/e783186.html
(こだわりサンド発売 藤枝の日本料理研究家が考案)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000021-at_s-l22
そこで、私は早速藤枝へ行ったついでに寄ってみました。
煉瓦の壁と木戸に覆われ中が見えない以前の店と打って変わって、
全面ガラス張り、すぐケーキ屋さんと分かる店構え。

こざっぱりした白衣とキャップで忙しく店内を切り盛りしている女性に
ショーケースにあるケーキをオーダーした。
そして「北村さん(オーナー)はいますか?」と尋ねた。
女性はキョトンとした顔をして、
「私ですけれど・・・。」
「えぇっ?、随分若くなっちゃって、分からなかった。」
「あの頃は生活苦で、ひどい顔してたんですよ・ ・ ・。」
笑って答えてくれた後は、色々思い出話に花が咲きました。

さて、買ってきたケーキはモンブラン、レモンタルト、クラシックショコラ、
それにシュークリームとアップルパイ。
モンブランを一口食べてすぐ分かった。
紛れもなくあの、ビスケットキングの味。
締めるところは締め、まろやかな所はあくまでもスウィートに。
硬めの台の上に、とろける程のマロン入りのクリームの糸。
見た目はトッピングも少なく、無愛想な位の姿だけれど、
レモンを隠し味にして、舌に残らない甘みは
まさに大人の為のケーキの再会でした。
藤枝のビスケットキングでは、友人の西堀さんの作るサンドイッチも
欲しかったけれど、それは売り切れ。
「静岡のお客さんがよく来てくれるんですよ。」
10月27日にオープンしたばかりでまだ藤枝では馴染みが少ないようだけれど、
その内行列が出来る様になるのでは、
と、ちょっと心配な新しいビスケットキングでした。
Biscuit King (ビスケットキング)
藤枝市田沼1-26-26 B アイランド 1FB
TEL 045-637-2010
10時~19時 月曜定休
2015年07月28日
ウナギとかき氷で暑気払い
娘の誕生日に、はたまた暑気払いに、
ウナギとかき氷の組み合わせ(食い合わせ)?

母妻娘私と4人で1年ぶりの「鰻の満喜多」へ。
ここの、ふわっとした鰻の身の柔らかさと、口に残らないほどよいたれの品の良さ。
ゆば入り肝吸いと香の物も丁寧に調理されている。
高級料理になってしまい庶民には手がどかない鰻重。
来てから裁くので30分以上待たされるけれど、
1年に一度でいいから最上の鰻を食べたい。
そんな要望に今年も満喜多は応えてくれました。

満喜多の帰りに立ち寄った「やきいも末永」。
たこ焼きの「横山」なき後、庶民派駄菓子や風かき氷はここかな。
一点の曇りもない透明な氷を自動かき氷機でシャッシャッシャッ。
うす〜いピンクのイチゴシロップ(180円)
練乳ミルク入りの甘露ミルク(220円)
中にあずきが詰まった真っ白氷あずき(240円)
氷のざらつきが無く、口に入るとふわっと溶ける。
シロップも甘すぎず、こちらも口に残らない。
冷たすぎない氷をかくと綿のような氷が出来、頭にキーンとこないそうです。
妻も母も「到底全部は食べられない。」と言っていたのに、
美事に三カップ、カラになりました。
多くのお客はとれない、ウナギの名店「満喜多」と
短い期間のかき氷が地元で人気の、やきいも「末永」。
静岡の知る人ぞ知るところの、なくなって欲しくないお店です。
ウナギとかき氷の組み合わせ(食い合わせ)?

母妻娘私と4人で1年ぶりの「鰻の満喜多」へ。
ここの、ふわっとした鰻の身の柔らかさと、口に残らないほどよいたれの品の良さ。
ゆば入り肝吸いと香の物も丁寧に調理されている。
高級料理になってしまい庶民には手がどかない鰻重。
来てから裁くので30分以上待たされるけれど、
1年に一度でいいから最上の鰻を食べたい。
そんな要望に今年も満喜多は応えてくれました。

満喜多の帰りに立ち寄った「やきいも末永」。
たこ焼きの「横山」なき後、庶民派駄菓子や風かき氷はここかな。
一点の曇りもない透明な氷を自動かき氷機でシャッシャッシャッ。
うす〜いピンクのイチゴシロップ(180円)
練乳ミルク入りの甘露ミルク(220円)
中にあずきが詰まった真っ白氷あずき(240円)
氷のざらつきが無く、口に入るとふわっと溶ける。
シロップも甘すぎず、こちらも口に残らない。
冷たすぎない氷をかくと綿のような氷が出来、頭にキーンとこないそうです。
妻も母も「到底全部は食べられない。」と言っていたのに、
美事に三カップ、カラになりました。
多くのお客はとれない、ウナギの名店「満喜多」と
短い期間のかき氷が地元で人気の、やきいも「末永」。
静岡の知る人ぞ知るところの、なくなって欲しくないお店です。
2014年09月01日
極上の中国茶を楽しむ。
先週末静岡伊勢丹ミライエで、「お茶をたのしむうつわ展」がありました。
知り合いの作家さんからのDMには、さらに3種のワークショップのご案内。
・「天空の極上煎茶をすすり茶スタイルで」
・茶心伝心の「五感で楽しむ台湾茶」
・「抹茶を飲んでみよう・点ててみよう」
私はこの時とばかり、馴染みの少ない二番目の台湾茶の茶会に参加しました。
インストラクターを前に6名の参加者(お客様)がテーブルをかこみます。
もちろん? いや、なぜか男性はわたしひとり。

まずは、乾燥した茶葉を器にのせて客に回し、色香りを紹介します。
その間に急須に熱湯を注いでおきます。
湯を捨てた急須に茶葉を入れまた湯を注ぎ、すぐに湯を捨てます。
湯が通った茶葉を再び客に回すと、香りはさらに豊潤になっていきます。
同様にその間に6名の湯呑みに熱湯を注いでおきます。
次に急須に茶葉を戻し、湯呑みにあった湯を集めて茶葉に注ぎます。
しばらくして、茶葉が開いた湯を急須から別の湯冷ましのような容器に入れます。
それからゆっくりと銘々の湯呑みにお茶を分けていきます。
・・・・以上が手順。

私たち客は一杯目を戴きます・・・・う〜ん、フレッシュな味。
木の実を乾燥した菓子をひとくち、口に含みます。
ほどよい甘さを感じながら、続いて同じように2杯目、3杯目を戴きます。
回を重ねるほどに葉が開いて、まろやかに深みを増していくのが感じられます。
そんな手順で、梨山烏龍茶と木柵鉄観音茶の2種類を味わいました。
亭主(インストラクター)の飾らないお茶の点前のお陰で、
皆さんで質問したり感想を述べたり和気藹々と楽しいひとときでした。
そしてなによりも、亭主のおもてなしとみたての素晴らしさ。
今回参加している若手作家さんの器をこの茶会の道具に使用し、
それらの良さを客に一つ一つ説明していきます。
そのセンスの良さといったら・・・。
私は何度も何度も絶賛してしまいました。

今回のインストラクターSさんは主婦でお友達と茶会を企画し、
皆さまにお茶を通して「心で深呼吸を」と呼びかけています。
中国茶を飲む細かな作法は特になく、気楽さがなによりとのこと。
ただ、湯呑みは片手3本の指で口のまわりを覆うようにして、
口元を隠すと美しい姿になるそうです。
いや〜ぁ、想像を遙かに超えて充実し楽しかった今回の中国茶会。
名刺も交換し、次回も是非、とお願いしておきました。
知り合いの作家さんからのDMには、さらに3種のワークショップのご案内。
・「天空の極上煎茶をすすり茶スタイルで」
・茶心伝心の「五感で楽しむ台湾茶」
・「抹茶を飲んでみよう・点ててみよう」
私はこの時とばかり、馴染みの少ない二番目の台湾茶の茶会に参加しました。
インストラクターを前に6名の参加者(お客様)がテーブルをかこみます。
もちろん? いや、なぜか男性はわたしひとり。

まずは、乾燥した茶葉を器にのせて客に回し、色香りを紹介します。
その間に急須に熱湯を注いでおきます。
湯を捨てた急須に茶葉を入れまた湯を注ぎ、すぐに湯を捨てます。
湯が通った茶葉を再び客に回すと、香りはさらに豊潤になっていきます。
同様にその間に6名の湯呑みに熱湯を注いでおきます。
次に急須に茶葉を戻し、湯呑みにあった湯を集めて茶葉に注ぎます。
しばらくして、茶葉が開いた湯を急須から別の湯冷ましのような容器に入れます。
それからゆっくりと銘々の湯呑みにお茶を分けていきます。
・・・・以上が手順。

私たち客は一杯目を戴きます・・・・う〜ん、フレッシュな味。
木の実を乾燥した菓子をひとくち、口に含みます。
ほどよい甘さを感じながら、続いて同じように2杯目、3杯目を戴きます。
回を重ねるほどに葉が開いて、まろやかに深みを増していくのが感じられます。
そんな手順で、梨山烏龍茶と木柵鉄観音茶の2種類を味わいました。
亭主(インストラクター)の飾らないお茶の点前のお陰で、
皆さんで質問したり感想を述べたり和気藹々と楽しいひとときでした。
そしてなによりも、亭主のおもてなしとみたての素晴らしさ。
今回参加している若手作家さんの器をこの茶会の道具に使用し、
それらの良さを客に一つ一つ説明していきます。
そのセンスの良さといったら・・・。
私は何度も何度も絶賛してしまいました。

今回のインストラクターSさんは主婦でお友達と茶会を企画し、
皆さまにお茶を通して「心で深呼吸を」と呼びかけています。
中国茶を飲む細かな作法は特になく、気楽さがなによりとのこと。
ただ、湯呑みは片手3本の指で口のまわりを覆うようにして、
口元を隠すと美しい姿になるそうです。
いや〜ぁ、想像を遙かに超えて充実し楽しかった今回の中国茶会。
名刺も交換し、次回も是非、とお願いしておきました。
2014年05月08日
由比の桜エビと興津坐漁荘のあんみつ
今年の連休は一日だけ家族で近場の観光地へ行ってきました。
まずは、東京から帰省した娘の要望もあって桜エビを求めて由比へ。
桜エビは今期、連休の桜エビ祭りが中止になるほどの不漁とか。
そのため値段も通常の3倍と、その土地の人は言っていました。
桜エビのかき揚げ丼にはありつけたけれど、おみやげ用は生(冷凍)しかなく、
今のところ手間がかかる釜揚げをすることが出来ないそうです。
町内にある吉岡魚店で200g1200円だったので、
1パックだけ買ってきて美味しくいただきました。

桜エビの後は興津へ向かい、旧東海道の海側にある坐漁荘へ。
西園寺公望公が駿河湾を望む風光明媚な興津に建てた大正時代の別邸「坐漁荘」をもとに、
菊池建設が新たに現地で復元した京風数寄屋建築。
この貴重な建物が無料で開放され、ていねいな解説を聞きながら見学できる。
以前行ってあまりに素晴らしかったので、今回再度訪れました。
建物の説明を聞いた後は喫茶の看板をみて、「クリームあんみつと抹茶のセット」を注文。
大好きなあんみつはボリュウム満点で極上のうまさ。
しかも貴重な屋敷内のクラシックな洋間で、家族で独占していただいた。
娘は「東京の三越なら1000円はするよ。」と満足顔。
由比の混雑とは違いこちらは人も少なく、ゆっくりと時間を過ごすことができました。
まずは、東京から帰省した娘の要望もあって桜エビを求めて由比へ。
桜エビは今期、連休の桜エビ祭りが中止になるほどの不漁とか。
そのため値段も通常の3倍と、その土地の人は言っていました。
桜エビのかき揚げ丼にはありつけたけれど、おみやげ用は生(冷凍)しかなく、
今のところ手間がかかる釜揚げをすることが出来ないそうです。
町内にある吉岡魚店で200g1200円だったので、
1パックだけ買ってきて美味しくいただきました。

桜エビの後は興津へ向かい、旧東海道の海側にある坐漁荘へ。
西園寺公望公が駿河湾を望む風光明媚な興津に建てた大正時代の別邸「坐漁荘」をもとに、
菊池建設が新たに現地で復元した京風数寄屋建築。
この貴重な建物が無料で開放され、ていねいな解説を聞きながら見学できる。
以前行ってあまりに素晴らしかったので、今回再度訪れました。
建物の説明を聞いた後は喫茶の看板をみて、「クリームあんみつと抹茶のセット」を注文。
大好きなあんみつはボリュウム満点で極上のうまさ。
しかも貴重な屋敷内のクラシックな洋間で、家族で独占していただいた。
娘は「東京の三越なら1000円はするよ。」と満足顔。
由比の混雑とは違いこちらは人も少なく、ゆっくりと時間を過ごすことができました。
2013年12月16日
12月15.16日限定の素朴な蒸し羊羹/みのや栗田店「秋葉羊羹」
今年は12月15日が日曜日。
いつも平日の時は忘れていた清水・秋葉山大祭に行ってきた。
午前中から秋葉寺の前の道路は出店が並ぶため通行止め。
それに近くに駐車場も少ないため、あちこちぐるぐる回ってしまう。
遠くのスーパーに車を止めさせていただいて、秋葉山に向かう。
実は、秋葉山参詣というより、お目当ては「秋葉羊羹」。

その羊羹を販売しているみのや栗田店に向かうと、びっくり。
なんと、100人以上が並んでいる。
「今日はいつもの倍の人だね。」
「これじゃ午前中に売り切れじゃないの。」
「いやぁ、ものすごい数作るから大丈夫だよ。」
聞くところに寄ると、数千個は用意するらしい。
「なんでも息子さんが餡の出来の修行に行ってきたらしいよ。」
「1個600円は安いよね。○○羊羹は1000円以上だもんね。」
同じような包装の清水名物全国版は年中どこにでもある。

ようやく店の前に来て羊羹を買う順番になる。
安いからか、みんな5個や10個どんどん買っている。
店の前には屋台も出ていて、そこではこの店名物の
「ちいちい餅」そして昔懐かしい「たんきり飴」も売っていた。

「秋葉羊羹」は小豆・砂糖・小麦粉が原材料。
漉し餡を煉って、小麦粉と水で堅さを調整し、竹の皮に流して蒸し上げるとか。
さっぱりした餡と竹の皮の香りがミックスして、素朴な味がなつかしい。
地元の人には有名だけれど、知る人ぞ知る幻の羊羹。
並んだ甲斐のある、ほんとうに美味しい羊羹だった。
いつも平日の時は忘れていた清水・秋葉山大祭に行ってきた。
午前中から秋葉寺の前の道路は出店が並ぶため通行止め。
それに近くに駐車場も少ないため、あちこちぐるぐる回ってしまう。
遠くのスーパーに車を止めさせていただいて、秋葉山に向かう。
実は、秋葉山参詣というより、お目当ては「秋葉羊羹」。

その羊羹を販売しているみのや栗田店に向かうと、びっくり。
なんと、100人以上が並んでいる。
「今日はいつもの倍の人だね。」
「これじゃ午前中に売り切れじゃないの。」
「いやぁ、ものすごい数作るから大丈夫だよ。」
聞くところに寄ると、数千個は用意するらしい。
「なんでも息子さんが餡の出来の修行に行ってきたらしいよ。」
「1個600円は安いよね。○○羊羹は1000円以上だもんね。」
同じような包装の清水名物全国版は年中どこにでもある。

ようやく店の前に来て羊羹を買う順番になる。
安いからか、みんな5個や10個どんどん買っている。
店の前には屋台も出ていて、そこではこの店名物の
「ちいちい餅」そして昔懐かしい「たんきり飴」も売っていた。

「秋葉羊羹」は小豆・砂糖・小麦粉が原材料。
漉し餡を煉って、小麦粉と水で堅さを調整し、竹の皮に流して蒸し上げるとか。
さっぱりした餡と竹の皮の香りがミックスして、素朴な味がなつかしい。
地元の人には有名だけれど、知る人ぞ知る幻の羊羹。
並んだ甲斐のある、ほんとうに美味しい羊羹だった。
2013年07月03日
獺祭(だっさい)/飲めないオヤジも旨さに仰天!
妻と娘があの、「MARKIS静岡」へ行ってきたらしい。
もちろん、私は七間町で逢いましょう世代なので、そんな所へはいきませんよ。
ところが、そこへ行って、私のような野暮人間には不相応の、
セレブな飲み物を買ってきてくれたんです。
ボーナスもらってからと言った、娘の、父の日プレゼント。

なんでもその道の人では、知らない人はいないらしい。
もちろん私は門外だから、初めて聞く。
いや、妻の話では、お酒に疎い私たちに
時々酒のウンチクを聞かせてくれる家具ショップの旦那が、
「今度MARKISに、静岡でそこでしか買えない酒の店が出来るんですよ。」
と教えてくれたのが、この酒のことらしい。
純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭
酔うための 売るための酒でなく
味わうための酒を求めて
・・・から始まる、素晴らしきプレゼンテーション。
外国のVIPからの注文があった「正月搾り」のこと。
日本酒が世界的評価を受けたモンドセレクション金賞受賞のはなし。
それから二割三分の物語が、こと細かに語られていく。
「よいお酒は飲んだらパッとわかるんですよ。
通で無ければ理解できない酒なんてないんですよ。」
「このお酒は最初それほどでもなかったけれど、
二口三口飲むうちに段々美味しさがわかってくる。」
有名人のべたぼめ。そして最後に、
どうかゆっくり飲んでください。
ゆっくり楽しんでください。
獺祭磨き二割三分は様々な表情と魅力を
貴方に見せてくれることと思います。
(獺祭酒蔵主人拝)

たしかに・・・・
母も妻も娘も、そしてわたしも。
至福の時間を過ごしたことは間違いありません。
舌の上を玉がころがるように、
のどの細胞をゆっくりと目覚めさせ、
胸の辺りに仄かなあかりを灯してくれるような・・・。
もちろん、私は七間町で逢いましょう世代なので、そんな所へはいきませんよ。
ところが、そこへ行って、私のような野暮人間には不相応の、
セレブな飲み物を買ってきてくれたんです。
ボーナスもらってからと言った、娘の、父の日プレゼント。

大吟醸「獺祭(だっさい)」 (山口県岩国市 旭酒造株式会社)
なんでもその道の人では、知らない人はいないらしい。
もちろん私は門外だから、初めて聞く。
いや、妻の話では、お酒に疎い私たちに
時々酒のウンチクを聞かせてくれる家具ショップの旦那が、
「今度MARKISに、静岡でそこでしか買えない酒の店が出来るんですよ。」
と教えてくれたのが、この酒のことらしい。
純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭
酔うための 売るための酒でなく
味わうための酒を求めて
・・・から始まる、素晴らしきプレゼンテーション。
外国のVIPからの注文があった「正月搾り」のこと。
日本酒が世界的評価を受けたモンドセレクション金賞受賞のはなし。
それから二割三分の物語が、こと細かに語られていく。
「よいお酒は飲んだらパッとわかるんですよ。
通で無ければ理解できない酒なんてないんですよ。」
「このお酒は最初それほどでもなかったけれど、
二口三口飲むうちに段々美味しさがわかってくる。」
有名人のべたぼめ。そして最後に、
どうかゆっくり飲んでください。
ゆっくり楽しんでください。
獺祭磨き二割三分は様々な表情と魅力を
貴方に見せてくれることと思います。
(獺祭酒蔵主人拝)

たしかに・・・・
母も妻も娘も、そしてわたしも。
至福の時間を過ごしたことは間違いありません。
舌の上を玉がころがるように、
のどの細胞をゆっくりと目覚めさせ、
胸の辺りに仄かなあかりを灯してくれるような・・・。
2013年01月25日
平成の街に昭和がぽっかり/ラーメン「吟月」
丸井・松坂屋裏通りのラーメン屋さん「吟月」。
特に美味しいというわけではないけれど、
この雰囲気に惹かれて通ってしまいます。

カウンター11席のみ。
壁には紙に書いたお品書きでぎっしり。
煤や油で黄色くなっています。
天井近くにテレビがありサッカーをやっていました。
椅子に座ると同時に主人が水とお絞りを渡して、
「お兄さん、久しぶり、元気だった?」
いつ行っても、どの客にも、ほとんど同じセリフの第一声。
「○○お願いします。」「ハーイ!」
混んでいるときは奥さん(でしょう)が給仕役。
本を読んで待っていると、10分もしないで、
「はいお待ち。旦那、聖書読んでるの?」
突然の声かけに、なんて言葉を返すか?
「ならいいけどね。」とわたし。
この主人に気の利いた相づちが打てるには、まだまだ修行が足りません。
女性客の姿を見たことがありませんが、女性とはどんな会話をするんでしょう?
ラーメン400円。
ラーメン+餃子などの定食700円から。
味は昔からある、なじみのラーメン。
すご〜くウマイとも思えないけれど、出来たて熱々。
再開発されたら消えてしまいそうな、
ビルの片隅にへばりついたラーメン屋「吟月」。
でも、この店のたた住まいと、主人のくせのある接客は、
たいせつな昭和の遺産と思えてしまい、ぜひ続いていて欲しいと思います。
特に美味しいというわけではないけれど、
この雰囲気に惹かれて通ってしまいます。

カウンター11席のみ。
壁には紙に書いたお品書きでぎっしり。
煤や油で黄色くなっています。
天井近くにテレビがありサッカーをやっていました。
椅子に座ると同時に主人が水とお絞りを渡して、
「お兄さん、久しぶり、元気だった?」
いつ行っても、どの客にも、ほとんど同じセリフの第一声。
「○○お願いします。」「ハーイ!」
混んでいるときは奥さん(でしょう)が給仕役。
本を読んで待っていると、10分もしないで、
「はいお待ち。旦那、聖書読んでるの?」
突然の声かけに、なんて言葉を返すか?
「ならいいけどね。」とわたし。
この主人に気の利いた相づちが打てるには、まだまだ修行が足りません。
女性客の姿を見たことがありませんが、女性とはどんな会話をするんでしょう?
ラーメン400円。
ラーメン+餃子などの定食700円から。
味は昔からある、なじみのラーメン。
すご〜くウマイとも思えないけれど、出来たて熱々。
再開発されたら消えてしまいそうな、
ビルの片隅にへばりついたラーメン屋「吟月」。
でも、この店のたた住まいと、主人のくせのある接客は、
たいせつな昭和の遺産と思えてしまい、ぜひ続いていて欲しいと思います。
2012年11月22日
亥の月、亥の日、亥の刻・・・「亥の子餅」
今日、2012年11月22日は、亥の月、亥の日。
宮中の年中行事のひとつに「猪子祝(いのこいわい)」がありました。
「猪子祝い」は、旧暦十月の初亥の日の祝いの行事で、玄猪(げんちょ)とも呼ばれます。
中国伝来の風習で、平安時代の宮廷に取り入れられました。
旧暦十月初亥の日の亥の刻<午後9時~午後11時>)に餅を食べると
万病を除くといわれ、この餅を「亥の子餅」といい、
猪の子供を模したかわいい和菓子です。

11月初旬京都に行った折、御所の近くの神社に入り、休憩を取りました。
遠方から来た者にとって、それほど名前が知られていない「護王神社」。
そこはイノシシの石像があり、猪にゆかりのある神社だそうです。
この神社に祀られている和気清麻呂が、都より宇佐へ向かう途中、
災難に見舞われた際、三百頭もの猪が現れ、公をお守りしたという謂われがあるとか。
そして11月に亥の子祭が行われ、「亥の子餅」を御所へ献上するそうです。
神社の片隅にある喫茶でコーヒーだけ頼んだら、
いっしょにそこの名物の「亥の子餅」が出てきました。
猪(いのしし)は多産であることから子孫繁栄を願う意味もこめられており、
七種の粉<大豆・小豆・大角豆(ささげ)・胡麻・栗・柿・糖(あめ)>
を混ぜて猪の子形に作られたそうです。
静岡にいては、いにしえの風習にに気付くことは無いでしょう。
知らずにふと入ったところで、思いがけないいただきもの。
さすが古都京都、奥深い文化遺産が何げないところに残っていました。
宮中の年中行事のひとつに「猪子祝(いのこいわい)」がありました。
「猪子祝い」は、旧暦十月の初亥の日の祝いの行事で、玄猪(げんちょ)とも呼ばれます。
中国伝来の風習で、平安時代の宮廷に取り入れられました。
旧暦十月初亥の日の亥の刻<午後9時~午後11時>)に餅を食べると
万病を除くといわれ、この餅を「亥の子餅」といい、
猪の子供を模したかわいい和菓子です。

11月初旬京都に行った折、御所の近くの神社に入り、休憩を取りました。
遠方から来た者にとって、それほど名前が知られていない「護王神社」。
そこはイノシシの石像があり、猪にゆかりのある神社だそうです。
この神社に祀られている和気清麻呂が、都より宇佐へ向かう途中、
災難に見舞われた際、三百頭もの猪が現れ、公をお守りしたという謂われがあるとか。
そして11月に亥の子祭が行われ、「亥の子餅」を御所へ献上するそうです。
神社の片隅にある喫茶でコーヒーだけ頼んだら、
いっしょにそこの名物の「亥の子餅」が出てきました。
猪(いのしし)は多産であることから子孫繁栄を願う意味もこめられており、
七種の粉<大豆・小豆・大角豆(ささげ)・胡麻・栗・柿・糖(あめ)>
を混ぜて猪の子形に作られたそうです。
静岡にいては、いにしえの風習にに気付くことは無いでしょう。
知らずにふと入ったところで、思いがけないいただきもの。
さすが古都京都、奥深い文化遺産が何げないところに残っていました。
2012年08月03日
めずらしきが花なり。
いつもご贔屓にしていただいているお客様から段ボール箱が届きました。
開けてみてびっくり、箱の中にはいまどき?の「みかん」がどっさり。
私にとって、夏は「みかん」と言えば冷凍みかんしか頭になかった。(古くて貧しい・汗)
「この季節、こんな貴重なものはないのよ。」
という妻の言葉に半信半疑で、まずは一口と三房くらいをがぶり。
「お〜〜いしい!!」落ちそうになったほっぺたを慌てて手で押さえたくらいです。(笑)

聞けば渥美半島に出掛けたときのお土産だそうな。
いつもいつも家族のように親しくさせて頂いているお客様。
珍しきもの、貴重な物をご紹介くださり、感謝感激です。

旅の楽しみは、その土地ならではの、初ものに出会うこと。
高岡のお土産は?と聞いたら、大寺幸太郎商店の奥様が教えて下さいました。
製は江戸時代から続く和菓子処大野屋 銘は「とこなつ」
立山にふりおける雪をとこなつに 見れども飽かず神からならし (大伴家持)
白あんを求肥でくるみ、白粉で立山の残雪をあらわした越路の銘菓。
夏、冷やしていただくと更に美味しい、静岡では珍しきものでした。

珍しいといえば、何か「HACO+CAFE」で最高級のヨーグルトを取り寄せたとか。
「クレマドールのヨーグルト。一瓶5000円です。
スプーン一杯300円というツワモノ。
今まで食べたことのないおいしさのヨーグルト。」
聞いたこともない初もの話に載せられてパクパク。
あ〜〜っ、HACOさんの釣り針に、釣り上げられそう〜〜〜。
(HACOさんの写真と文面を拝借しました。)
開けてみてびっくり、箱の中にはいまどき?の「みかん」がどっさり。
私にとって、夏は「みかん」と言えば冷凍みかんしか頭になかった。(古くて貧しい・汗)
「この季節、こんな貴重なものはないのよ。」
という妻の言葉に半信半疑で、まずは一口と三房くらいをがぶり。
「お〜〜いしい!!」落ちそうになったほっぺたを慌てて手で押さえたくらいです。(笑)

聞けば渥美半島に出掛けたときのお土産だそうな。
いつもいつも家族のように親しくさせて頂いているお客様。
珍しきもの、貴重な物をご紹介くださり、感謝感激です。

旅の楽しみは、その土地ならではの、初ものに出会うこと。
高岡のお土産は?と聞いたら、大寺幸太郎商店の奥様が教えて下さいました。
製は江戸時代から続く和菓子処大野屋 銘は「とこなつ」
立山にふりおける雪をとこなつに 見れども飽かず神からならし (大伴家持)
白あんを求肥でくるみ、白粉で立山の残雪をあらわした越路の銘菓。
夏、冷やしていただくと更に美味しい、静岡では珍しきものでした。

珍しいといえば、何か「HACO+CAFE」で最高級のヨーグルトを取り寄せたとか。
「クレマドールのヨーグルト。一瓶5000円です。
スプーン一杯300円というツワモノ。
今まで食べたことのないおいしさのヨーグルト。」
聞いたこともない初もの話に載せられてパクパク。
あ〜〜っ、HACOさんの釣り針に、釣り上げられそう〜〜〜。
(HACOさんの写真と文面を拝借しました。)
2012年06月30日
和菓子・みなづき
6月30日。
今年も今日でちょうど半分。
梅雨寒から蒸し暑い初夏の気候に少しづつ移っていきます。
湿気や気圧は血液の流れや神経に影響するようで、妻は身体が痛いと言っています。
そんな、憂鬱な季節ですが、そのうっとうしさを追い払う、6月の名物菓子があります。
その名も「水無月」(みなづき)

今日、6月30日は水無月を食べる日です。
京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に、
この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する
神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
この「夏越祓」に用いられるのが、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。
水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された菓子ですが、
それぞれに意味がこめられています。水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、
三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
我が工房に来客の予定があると、妻は近所にある静岡の菓子処「増田屋」さんから、
その季節に相応しい和菓子を買ってきます。
美味しい静岡茶に添えて、そっと差し出す和菓子。
一月に「花びら餅」。
二月は「寒紅梅」を。
三月は「わらび餅」で。
・・・・
そして、6月になると「みなづき」。
お客様がいらっしゃいました。
私がショールルームで歓談している間に、
妻は、煎茶、ときには抹茶を入れ、季節の和菓子を運ぶ。
「ようこそ、お出かけ下さいました。
まずは、お茶を一服いかがですか。
そして、水無月を召し上がり、健康にこの夏を過ごしましょう。」
今年も今日でちょうど半分。
梅雨寒から蒸し暑い初夏の気候に少しづつ移っていきます。
湿気や気圧は血液の流れや神経に影響するようで、妻は身体が痛いと言っています。
そんな、憂鬱な季節ですが、そのうっとうしさを追い払う、6月の名物菓子があります。
その名も「水無月」(みなづき)

今日、6月30日は水無月を食べる日です。
京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に、
この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する
神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
この「夏越祓」に用いられるのが、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。
水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された菓子ですが、
それぞれに意味がこめられています。水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、
三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
我が工房に来客の予定があると、妻は近所にある静岡の菓子処「増田屋」さんから、
その季節に相応しい和菓子を買ってきます。
美味しい静岡茶に添えて、そっと差し出す和菓子。
一月に「花びら餅」。
二月は「寒紅梅」を。
三月は「わらび餅」で。
・・・・
そして、6月になると「みなづき」。
お客様がいらっしゃいました。
私がショールルームで歓談している間に、
妻は、煎茶、ときには抹茶を入れ、季節の和菓子を運ぶ。
「ようこそ、お出かけ下さいました。
まずは、お茶を一服いかがですか。
そして、水無月を召し上がり、健康にこの夏を過ごしましょう。」
2012年02月27日
Sophisticated Kyoto【お濃茶ラングドシャ・茶の菓】
1月から職人さんの所に来たTくんが、工芸を勉強したのは京都。
先週、同窓会のため京都に行ったそうで、その時のおみやげを頂きました。
それから2〜3日して、妻がみやげのハコを持ってきて、言いました。
「ラングドシャはよくあるお菓子だけれど、やっぱり京都はぜんぜん違う。」
「春の菓子」とピンク色した可愛らしい文字が並んだ包装紙をあけると、
白地の上に、鶴と雲が立体的な切り絵となっている格調高い菓子箱。


お茶の香りや味がするラングドシャは静岡にもあるけれど、
まさか、濃茶とホワイトチョコをブレンドさせるとは・・・。
茶会でも、最高級の抹茶を煉って立てた濃茶を頂くことは希なこと。
深緑色が舌や口の周りにべっとり付き、
重く胃に響く濃茶を楽しめるまでには少々時間が掛かりました。
しかし、そこは干菓子系のラングドシャ。
チョコの甘さの上に、濃茶特有の苦みが重なって、
濃密な仕上がりの、みごとな日本洋菓子をじっくりと味わいました。
この、お濃茶ラングドシャ「茶の菓」、京都限定だそうです。
3月の○○デーには最適のお菓子。
通信販売でのお取り寄せを思案中。
先週、同窓会のため京都に行ったそうで、その時のおみやげを頂きました。
それから2〜3日して、妻がみやげのハコを持ってきて、言いました。
「ラングドシャはよくあるお菓子だけれど、やっぱり京都はぜんぜん違う。」
「春の菓子」とピンク色した可愛らしい文字が並んだ包装紙をあけると、
白地の上に、鶴と雲が立体的な切り絵となっている格調高い菓子箱。

【お濃茶ラングドシャ・茶の菓】
洋菓子の本場・巴里のラングドシャにお濃茶を合わせ、
特製ホワイトチョコレートを包む。
ラングドシャの豊かな甘みとお濃茶のほろ苦い香り、
ホワイトチョコレートが口の中で溶けていく。
二つの古都、京都と巴里がお菓子で出会うおいしさのコラボレーション。
京都生まれの私たちがつくる新しい日本のスィーツ。
洋菓子の本場・巴里のラングドシャにお濃茶を合わせ、
特製ホワイトチョコレートを包む。
ラングドシャの豊かな甘みとお濃茶のほろ苦い香り、
ホワイトチョコレートが口の中で溶けていく。
二つの古都、京都と巴里がお菓子で出会うおいしさのコラボレーション。
京都生まれの私たちがつくる新しい日本のスィーツ。

お茶の香りや味がするラングドシャは静岡にもあるけれど、
まさか、濃茶とホワイトチョコをブレンドさせるとは・・・。
茶会でも、最高級の抹茶を煉って立てた濃茶を頂くことは希なこと。
深緑色が舌や口の周りにべっとり付き、
重く胃に響く濃茶を楽しめるまでには少々時間が掛かりました。
しかし、そこは干菓子系のラングドシャ。
チョコの甘さの上に、濃茶特有の苦みが重なって、
濃密な仕上がりの、みごとな日本洋菓子をじっくりと味わいました。
この、お濃茶ラングドシャ「茶の菓」、京都限定だそうです。
3月の○○デーには最適のお菓子。
通信販売でのお取り寄せを思案中。
2011年09月26日
また会う日まで! 我が街の「ビスケットキング」
体文協・佐野つとむ氏推薦、おとなの男性が好む味。
村松具視のエッセー「駿河ピープル」に登場する女主人。
その、伝説のケーキ工房「ビスケットキング」が、先週閉店した。

私が家から呉服町商店街へ行く途中、一風変わった西洋風田舎スタイルの店があった。
何となく気になったけれど、少々閉鎖的で、覗くこともなかった。
それが、体文教ニュース「TOMO」に出ていたのに気付いたのはいつ頃だろう?
お薦めのシュークリームを求めて、初めてドアを開けたとき。
ショーケースにあるケーキには値段が付いていない。
聞くと、思っていた値段の倍くらい。(私は工場生産品レベルと思っていた。)
すごすごと気まずそうに引き下がる私の後に、何か冷たい視線を感じた。
そんなあまりいい印象がなかった「ビスケットキング」。
それからず〜と経って、
友人のマルウチさんから「静岡で一番美味しいケーキ屋さん」と聞いた。
再び、今度は妻に頼んで「ビスケットキング」のケーキを買ってきてもらった。
その時の、初めて食べたケーキたちのうまかったこと!
その様子はkittsan流ブログ「A級グルメ/ビスケットキングのケーキ」に書きました。
入り口の看板に「since1995」と看板にあるから、すでに20年近くここ、研屋町にある。
家族が集まった時、誰かの誕生日、クリスマスイブ。
お祝いのケーキはいつも「ビスケットキング」のスィーツだった。

9月中旬、娘がケーキを買いに行ったら、何もなかったそうだ。
女主人が「あんた、いつも買いに来てくれる子ね。いろいろあって、店を閉めるの。」
陶芸家のご主人は遠くに、子育てしながらのケーキ作り。
それはそれは、たいへんだったでしょう。

最後のケーキは「ショートケーキ」「チーズケーキ」「クルミのタルト」。
一口一口、噛みしめながら、記憶にとどめる極上のスィーツたち。
「うちのケーキって、甘いもの嫌いな男の人がいいって言うの。」
香りと素材が全て味わえる、誠に大人の、男をも巻き込んだ「ビスケットキング」。
再開は半年後。
我が町からは去ってしまうけれど、藤枝で生まれ変わるそうだ。
(よくお問い合せがあるのですが、残念ながら2015年現在再開していないようです。)
村松具視のエッセー「駿河ピープル」に登場する女主人。
その、伝説のケーキ工房「ビスケットキング」が、先週閉店した。

私が家から呉服町商店街へ行く途中、一風変わった西洋風田舎スタイルの店があった。
何となく気になったけれど、少々閉鎖的で、覗くこともなかった。
それが、体文教ニュース「TOMO」に出ていたのに気付いたのはいつ頃だろう?
お薦めのシュークリームを求めて、初めてドアを開けたとき。
ショーケースにあるケーキには値段が付いていない。
聞くと、思っていた値段の倍くらい。(私は工場生産品レベルと思っていた。)
すごすごと気まずそうに引き下がる私の後に、何か冷たい視線を感じた。
そんなあまりいい印象がなかった「ビスケットキング」。
それからず〜と経って、
友人のマルウチさんから「静岡で一番美味しいケーキ屋さん」と聞いた。
再び、今度は妻に頼んで「ビスケットキング」のケーキを買ってきてもらった。
その時の、初めて食べたケーキたちのうまかったこと!
その様子はkittsan流ブログ「A級グルメ/ビスケットキングのケーキ」に書きました。
入り口の看板に「since1995」と看板にあるから、すでに20年近くここ、研屋町にある。
家族が集まった時、誰かの誕生日、クリスマスイブ。
お祝いのケーキはいつも「ビスケットキング」のスィーツだった。

9月中旬、娘がケーキを買いに行ったら、何もなかったそうだ。
女主人が「あんた、いつも買いに来てくれる子ね。いろいろあって、店を閉めるの。」
陶芸家のご主人は遠くに、子育てしながらのケーキ作り。
それはそれは、たいへんだったでしょう。

最後のケーキは「ショートケーキ」「チーズケーキ」「クルミのタルト」。
一口一口、噛みしめながら、記憶にとどめる極上のスィーツたち。
「うちのケーキって、甘いもの嫌いな男の人がいいって言うの。」
香りと素材が全て味わえる、誠に大人の、男をも巻き込んだ「ビスケットキング」。
再開は半年後。
我が町からは去ってしまうけれど、藤枝で生まれ変わるそうだ。
(よくお問い合せがあるのですが、残念ながら2015年現在再開していないようです。)
2011年02月24日
クレーマー爺さんは私です。
F/いちかわさんがコメント下さった、「kittsan=オトナ」説 をくつがえす
これは、ブログにするのも恥ずかしい「ものづくりフェア」の時の逸話です。
土曜日、妻が買ってきたチーズケーキやシホンケーキが消えてしまったため、
再度日曜日、私が買いに「食の彩典」南館へ出掛けたときのこと。
行くと、チーズケーキはすでに完売でありません。
しかたながいからもう一つの、シホンケーキの売場へ。
前日はワンホールのケーキしかなかったけれど、
当日は切り売りしたケーキがありました。
もちろん、私はホールになったケーキを買うつもりです。
ところが、ホールになったままのケーキは1000円。
ホールを3片に切ったケーキは、1個300円。
「?・・・おかしい。」
「1/3×3=ワンホール 300円×3個=900円」
「ワンホール 1000円」
私は売場の女の子に「なんでこうなの?」となじりました。
彼女は返事に窮し、困った顔ですごすご後の方へ。
ムッと来たわたしは、さらに追求の手をゆるめず、
「逃げないで、ちゃんと説明して。」と迫ります。
そのうち、主人が出てきて、
「ホールだと売れないから、切り売りしたんです。900円でいいですよ。」
納得して、900円で頂いてきました。(私だけかも)
私は冷やかしではなく、単に欲しかったから疑問を呈しただけです。
でも買った後、大勢の人だかりの中で、ものすご〜く気まずい思いになりました。
「クレーマー爺さん・・・」 後でみんなの語りぐさになったかも。
その夜、妻にその話をしたら、あきれ顔で、
「そんなの、ものの言いようじゃない。もっと穏やかに聞けばよかったのに。」
たしかに。
いま思うと、その時の私はこどもでした。(汗)

追伸
おいしいシホンケーキのメーカーさんのサイトを覗いたら、
ワンホールのケーキは通常¥1200円となっていました。
「食の彩典」だから、割引価格になっていたのですね。
ごねてしまって、スミマセン。
でも、卵もケーキも第一級で、美味しかった。おすすめです。
これは、ブログにするのも恥ずかしい「ものづくりフェア」の時の逸話です。
土曜日、妻が買ってきたチーズケーキやシホンケーキが消えてしまったため、
再度日曜日、私が買いに「食の彩典」南館へ出掛けたときのこと。
行くと、チーズケーキはすでに完売でありません。
しかたながいからもう一つの、シホンケーキの売場へ。
前日はワンホールのケーキしかなかったけれど、
当日は切り売りしたケーキがありました。
もちろん、私はホールになったケーキを買うつもりです。
ところが、ホールになったままのケーキは1000円。
ホールを3片に切ったケーキは、1個300円。
「?・・・おかしい。」
「1/3×3=ワンホール 300円×3個=900円」
「ワンホール 1000円」
私は売場の女の子に「なんでこうなの?」となじりました。
彼女は返事に窮し、困った顔ですごすご後の方へ。
ムッと来たわたしは、さらに追求の手をゆるめず、
「逃げないで、ちゃんと説明して。」と迫ります。
そのうち、主人が出てきて、
「ホールだと売れないから、切り売りしたんです。900円でいいですよ。」
納得して、900円で頂いてきました。(私だけかも)
私は冷やかしではなく、単に欲しかったから疑問を呈しただけです。
でも買った後、大勢の人だかりの中で、ものすご〜く気まずい思いになりました。
「クレーマー爺さん・・・」 後でみんなの語りぐさになったかも。
その夜、妻にその話をしたら、あきれ顔で、
「そんなの、ものの言いようじゃない。もっと穏やかに聞けばよかったのに。」
たしかに。
いま思うと、その時の私はこどもでした。(汗)

追伸
おいしいシホンケーキのメーカーさんのサイトを覗いたら、
ワンホールのケーキは通常¥1200円となっていました。
「食の彩典」だから、割引価格になっていたのですね。
ごねてしまって、スミマセン。
でも、卵もケーキも第一級で、美味しかった。おすすめです。
2011年02月14日
娘からのバレンタイン・チョコレート
2月14日、今日はバレンタインデー。
連休で帰省した娘から、バレンタインのチョコレートを頂きました。
紙袋から取り出して、パッケージを見た途端、思わず、
「美しい!、お洒落!」
これがチョコレートのラッピング?
まるで干菓子が入っているような、はんなりとした和風のデザイン。


先日紹介した、「掌(たなごころ)の厨子」。
このチョコレートに込められた想いと、同じ気持ちをお客様にお伝えするには。
プレゼンテーションへ向けて、ヒントを頂いて、ただいま思案中。
連休で帰省した娘から、バレンタインのチョコレートを頂きました。
紙袋から取り出して、パッケージを見た途端、思わず、
「美しい!、お洒落!」
これがチョコレートのラッピング?
まるで干菓子が入っているような、はんなりとした和風のデザイン。

想い咲くはるうた HARUUTA
「はるうた」。
それは、たおやかで愛らしい、
桜の花をイメージしたブランド。
日本の美意識が、モダンに、新鮮に花開いてー。
ふたを開けるとそこには満開の桜がふわりと微笑むような
こころ浮きたつ豊かな彩りが広がります。
「はるうた」。
それは、たおやかで愛らしい、
桜の花をイメージしたブランド。
日本の美意識が、モダンに、新鮮に花開いてー。
ふたを開けるとそこには満開の桜がふわりと微笑むような
こころ浮きたつ豊かな彩りが広がります。

先日紹介した、「掌(たなごころ)の厨子」。
このチョコレートに込められた想いと、同じ気持ちをお客様にお伝えするには。
プレゼンテーションへ向けて、ヒントを頂いて、ただいま思案中。
2009年07月24日
飲食店検索も遊び心で
最近eしずおかブログでも、地元密着グルメ情報検索サイト「もしもしネットグルメ」がオープン。
これに関連した面白い記事が、日経新聞7月9日の夕刊に出ていました。

これまでの飲食店の検索は、和食・洋食といったジャンル別や、住所で検索したり、
あるいは、口コミを調べたりするのが一般的でした。
eしずおかブログの「もしもしネットグルメ」もその例と思われます。
ところが、最近になって、店長の個性、食の安全情報、あるいはサービス情報など、
従来と違った切り口で、飲食店を検索できるサイトが、相次いで登場しているそうです。
たとえば、ファンデリーが運営する「グル名刺」という飲食店検索サイトは、
オーナー、シェフの個性・属性から店を検索できるそうです。
「映画鑑賞」「スポーツ観戦」「ボランティア活動」などプライベートの範囲から。
「聞き上手」「おしゃべり好き」「ロマンチスト」などの特徴から。
「血液型」「星座」「干支」などお遊び系から。
料理の好みや値段だけでは飽き足らなくなった、まさしく飽食の時代の産物。
遊び心で食を楽しむことが、ますます求められているんですね。
でも、見てみて少々違和感を感じましたね。
私なんか、我が妻の家庭料理のうまさを知っていますし、
それに、何よりも自分の舌を信じてますので、
こんな余分な情報は、ウザッたい!と思ってしまう。
ガイドブックに載らなくても、地元の人がお気に入りの店。
汚くても、無愛想でも、一口食べたら忘れられない絶妙の味を持った店。
情報を発信しないでも、確実にファンがいる店。
・・・が、ほんとうに少なくなりました。
旅の途中や、タウンウォッチングしている時、
そんなお店を偶然見つける、幸福なひとときが、以前はあったのですが。
これに関連した面白い記事が、日経新聞7月9日の夕刊に出ていました。

これまでの飲食店の検索は、和食・洋食といったジャンル別や、住所で検索したり、
あるいは、口コミを調べたりするのが一般的でした。
eしずおかブログの「もしもしネットグルメ」もその例と思われます。
ところが、最近になって、店長の個性、食の安全情報、あるいはサービス情報など、
従来と違った切り口で、飲食店を検索できるサイトが、相次いで登場しているそうです。
たとえば、ファンデリーが運営する「グル名刺」という飲食店検索サイトは、
オーナー、シェフの個性・属性から店を検索できるそうです。
「映画鑑賞」「スポーツ観戦」「ボランティア活動」などプライベートの範囲から。
「聞き上手」「おしゃべり好き」「ロマンチスト」などの特徴から。
「血液型」「星座」「干支」などお遊び系から。
料理の好みや値段だけでは飽き足らなくなった、まさしく飽食の時代の産物。
遊び心で食を楽しむことが、ますます求められているんですね。
でも、見てみて少々違和感を感じましたね。
私なんか、我が妻の家庭料理のうまさを知っていますし、
それに、何よりも自分の舌を信じてますので、
こんな余分な情報は、ウザッたい!と思ってしまう。
ガイドブックに載らなくても、地元の人がお気に入りの店。
汚くても、無愛想でも、一口食べたら忘れられない絶妙の味を持った店。
情報を発信しないでも、確実にファンがいる店。
・・・が、ほんとうに少なくなりました。
旅の途中や、タウンウォッチングしている時、
そんなお店を偶然見つける、幸福なひとときが、以前はあったのですが。
2008年11月25日
さようなら、たこ焼きのヨコヤマ
静岡でたこ焼きといえば、紺屋町の「ヨコヤマ」
そのヨコヤマが昨日(24日)、閉店しました。
また一つ、静岡のなつかしく、たしかな味が消えました。

「たこ焼き屋さん、お店やめるんですって。また、静岡の老舗が消えるのね。」
ヨコヤマの女将さんの友人でもある、私の友人から一週間ほど前に聞きました。
私はさっそくヨコヤマに出向いて、たこ焼きと大学芋を買いました。
「もったいないですね。こんなにしっかりしたたこ焼き、他にないのに。」
「跡継ぎがいないから、いずれやめようと思っていたんですよ。」
まだ、お知らせもない店で、女将さんが残念そうに話しました。
たこ焼き、大学芋、かき氷がヨコヤマの3大スター。
今となっては少々濃味ですが、具も焼上がりも上々のたこ焼き。
やわらかいサツマイモに、ほどよく甘い蜜がかかる大学芋。
綿あめのようにフワッとして、口の中でサッと溶けるかき氷。
私が買ってきてから数日後。
帰省した娘が、友達とヨコヤマに行き、たこ焼きを食べてきたそうです。
「ヨコヤマ、やめるんだって。はい、おみやげ。」
かつて、私の父が時々みやげに買って来た、ヨコヤマのたこ焼き。
親子三代、受け継がれてきた好みの味も、残念ながらもうなくなってしまいました。
そのヨコヤマが昨日(24日)、閉店しました。
また一つ、静岡のなつかしく、たしかな味が消えました。

「たこ焼き屋さん、お店やめるんですって。また、静岡の老舗が消えるのね。」
ヨコヤマの女将さんの友人でもある、私の友人から一週間ほど前に聞きました。
私はさっそくヨコヤマに出向いて、たこ焼きと大学芋を買いました。
「もったいないですね。こんなにしっかりしたたこ焼き、他にないのに。」
「跡継ぎがいないから、いずれやめようと思っていたんですよ。」
まだ、お知らせもない店で、女将さんが残念そうに話しました。
たこ焼き、大学芋、かき氷がヨコヤマの3大スター。
今となっては少々濃味ですが、具も焼上がりも上々のたこ焼き。
やわらかいサツマイモに、ほどよく甘い蜜がかかる大学芋。
綿あめのようにフワッとして、口の中でサッと溶けるかき氷。
私が買ってきてから数日後。
帰省した娘が、友達とヨコヤマに行き、たこ焼きを食べてきたそうです。
「ヨコヤマ、やめるんだって。はい、おみやげ。」
かつて、私の父が時々みやげに買って来た、ヨコヤマのたこ焼き。
親子三代、受け継がれてきた好みの味も、残念ながらもうなくなってしまいました。
2008年11月08日
歯ごたえと噛み心地(2)/愛宕下羊羹
「とらやの羊羹」は超有名ですが、全国各地にも素朴で絶品の羊羹はたくさんあります。
下諏訪「新鶴本店」の塩ようかん、日光「三ッ山羊羹本舗」の水ようかん、などなど。
静岡では、「秋葉山の大祭」の時だけ作る、清水「栗田みのや」の蒸し羊羹。
そして、大須賀町の「愛宕下羊羹」の練り羊羹。

先日、妻がグループで大須賀町の「ちっちゃな文化祭」ツアーに参加しました。
もちろん「おみやげは愛宕下羊羹だよ。」
到着して、すぐ昼食と大須賀町の説明会が予定されていたそうです。
しかし、律儀な(というか事情を知っている)妻は食事前に、愛宕下羊羹まで駆けていきました。
無事、羊羹をゲット。
一方、食事が終わってからゆっくりおみやげを、と思っていた人たちが午後に店に行ったら、
もう閉まっていて、残念ながら羊羹を買うことが出来なかったようです。
やっぱり・・・。
まあ、わかっている人は予約、という手を使うそうですけどね。
さて、大須賀町の名物「愛宕下羊羹」。
栗羊羹、宇治茶羊羹、季節限定の白柚羊羹など、いろいろありますが、基本は小豆羊羹と白羊羹でしょう。
私はいんげん豆をゆっくり火に掛け煉った、白羊羹のあっさり味が好みです。
材料の良し悪しはもちろんですが、甘味をどう加減するかが鍵。
この地には「横須賀しろ」という良質の砂糖がありますが、それと関係するのでしょうか。

この羊羹、味もさることながら、噛み心地が素晴らしい。
噛むほどに、甘さから離れて、小豆やインゲン豆の味が見えてきます。
堅いから茶菓子にはちょっと、と言う声も聞こえますが、この歯ごたえこそ愛宕下羊羹の命でしょう。
下諏訪「新鶴本店」の塩ようかん、日光「三ッ山羊羹本舗」の水ようかん、などなど。
静岡では、「秋葉山の大祭」の時だけ作る、清水「栗田みのや」の蒸し羊羹。
そして、大須賀町の「愛宕下羊羹」の練り羊羹。

先日、妻がグループで大須賀町の「ちっちゃな文化祭」ツアーに参加しました。
もちろん「おみやげは愛宕下羊羹だよ。」
到着して、すぐ昼食と大須賀町の説明会が予定されていたそうです。
しかし、律儀な(というか事情を知っている)妻は食事前に、愛宕下羊羹まで駆けていきました。
無事、羊羹をゲット。
一方、食事が終わってからゆっくりおみやげを、と思っていた人たちが午後に店に行ったら、
もう閉まっていて、残念ながら羊羹を買うことが出来なかったようです。
やっぱり・・・。
まあ、わかっている人は予約、という手を使うそうですけどね。
さて、大須賀町の名物「愛宕下羊羹」。
栗羊羹、宇治茶羊羹、季節限定の白柚羊羹など、いろいろありますが、基本は小豆羊羹と白羊羹でしょう。
私はいんげん豆をゆっくり火に掛け煉った、白羊羹のあっさり味が好みです。
材料の良し悪しはもちろんですが、甘味をどう加減するかが鍵。
この地には「横須賀しろ」という良質の砂糖がありますが、それと関係するのでしょうか。

この羊羹、味もさることながら、噛み心地が素晴らしい。
噛むほどに、甘さから離れて、小豆やインゲン豆の味が見えてきます。
堅いから茶菓子にはちょっと、と言う声も聞こえますが、この歯ごたえこそ愛宕下羊羹の命でしょう。
2008年11月07日
歯ごたえと噛み心地(1)/ベーカリー「アンシャンテ」
藁科街道を脇道にそれ、静清バイパス千代インターに向かう所にあるちいさなベーカリー。
「アンシャンテ」には菓子パンや調理パンはありません。
が、パンの素材そのものをたいせつにした、極上のパンの味を提供してくれます。

母娘2人でパンを作っているようです。
私は最近知ったのですが、この土地でもう16年も続けているそうです。
「ベタベタしたパンは好きではないので作らないのです。」
そういえば、デニッシュ系のパンはありませんでした。
「自分が納得したパンでないとお客様に売れないので。」
控えめながらも、自分たちの味を頑固に守っているようです。

一斤半の食パンはミルク入りと生クリーム入りの2種類。
フランスパンは大、中、小。焼き上がり感が絶品です。
その他、ゴマ、チーズ、さつまいも、かぼちゃ、山ぶどうが入った一口パン。
食べた事はありませんが、土曜日限定の「農夫のパン」もあります。
味もさることながら、「アンシャンテ」のパンのいいところはその噛み心地。
何度も噛んでいるうちに、コクのあるパンの味が滲み出てきます。
どのパンも、歯ごたえ十分で、最近多い、ふあふあパンとは世界が違います。
家から離れているので、度々買いに行けないのが残念ですが、
味も噛み心地も十分楽しめる「アンシャンテ」のパンを食べるのが何よりの楽しみです。
「アンシャンテ」には菓子パンや調理パンはありません。
が、パンの素材そのものをたいせつにした、極上のパンの味を提供してくれます。

母娘2人でパンを作っているようです。
私は最近知ったのですが、この土地でもう16年も続けているそうです。
「ベタベタしたパンは好きではないので作らないのです。」
そういえば、デニッシュ系のパンはありませんでした。
「自分が納得したパンでないとお客様に売れないので。」
控えめながらも、自分たちの味を頑固に守っているようです。

一斤半の食パンはミルク入りと生クリーム入りの2種類。
フランスパンは大、中、小。焼き上がり感が絶品です。
その他、ゴマ、チーズ、さつまいも、かぼちゃ、山ぶどうが入った一口パン。
食べた事はありませんが、土曜日限定の「農夫のパン」もあります。
味もさることながら、「アンシャンテ」のパンのいいところはその噛み心地。
何度も噛んでいるうちに、コクのあるパンの味が滲み出てきます。
どのパンも、歯ごたえ十分で、最近多い、ふあふあパンとは世界が違います。
家から離れているので、度々買いに行けないのが残念ですが、
味も噛み心地も十分楽しめる「アンシャンテ」のパンを食べるのが何よりの楽しみです。
2008年05月06日
A級グルメ/ビスケットキングのケーキ
連休最後の日、帰省していた子供たちや親戚と一緒にビスケット・キングのケーキを味わいました。

実はここ、近くなので、20世紀から知っていました。
というか、風変わりな店があると思い、通る度に気になっていたのです。
フランス田舎風で洒落た店だけれど、いつもドアが閉まっていて入りにくい雰囲気。
だから実際にケーキを買ったのはつい最近です。
eしずおかブログ「和家具・日々是好日」でマルウチさんが静岡一美味しいケーキ屋さんと
絶賛していたのがきっかけで、通い始めました。
シュークリームのシューのしっかりした噛みごたえ。
ショートケーキのサワッとした口当たり。
レモンパイの強い酸味。
タルトの生地の香ばしさ。
舌と歯と鼻の細胞が100%働いたのではないかと思うほど、
十品十色のケーキの味を堪能し、皆、大満足な面持でした。

実はここ、近くなので、20世紀から知っていました。
というか、風変わりな店があると思い、通る度に気になっていたのです。
フランス田舎風で洒落た店だけれど、いつもドアが閉まっていて入りにくい雰囲気。
だから実際にケーキを買ったのはつい最近です。
eしずおかブログ「和家具・日々是好日」でマルウチさんが静岡一美味しいケーキ屋さんと
絶賛していたのがきっかけで、通い始めました。
シュークリームのシューのしっかりした噛みごたえ。
ショートケーキのサワッとした口当たり。
レモンパイの強い酸味。
タルトの生地の香ばしさ。
舌と歯と鼻の細胞が100%働いたのではないかと思うほど、
十品十色のケーキの味を堪能し、皆、大満足な面持でした。
2008年05月02日
B級グルメ/もちの店天野屋の柏餅
この季節になると思い出したように食べたくなるのが天野屋の柏餅。

この店の柏餅はハマグリのような形をしていません。
あんこをくるんだ餅はおおざっばな丸い形。
なにせ餅が売り物の店なので、腰がしっかりしていて噛み応えがあります。
くさは程よくヨモギが入っているだけで薄い緑色した餅ですが、
ぷ〜んといい香りが鼻をつきます。
あんはあとに甘さが残らない。上質なものでしょう。
素人っぽい見かけだが、どうして、さっぱりとお町の味です。
残念ながら、いや当然ですが、半日もすれば堅くなってしまいます。
今時、こんな日持ちのしないお菓子を作っているのも老舗ならではの事でしょうね。

この店の柏餅はハマグリのような形をしていません。
あんこをくるんだ餅はおおざっばな丸い形。
なにせ餅が売り物の店なので、腰がしっかりしていて噛み応えがあります。
くさは程よくヨモギが入っているだけで薄い緑色した餅ですが、
ぷ〜んといい香りが鼻をつきます。
あんはあとに甘さが残らない。上質なものでしょう。
素人っぽい見かけだが、どうして、さっぱりとお町の味です。
残念ながら、いや当然ですが、半日もすれば堅くなってしまいます。
今時、こんな日持ちのしないお菓子を作っているのも老舗ならではの事でしょうね。