2009年06月12日

また会える日まで「Esquire」

相次ぐ雑誌の休刊のなか、一時夢中になった雑誌「Esquire」も、この「7月号」で最後になった。
休刊の裏事情は、eしずおかブログ社長さんのブログを読んでいただくとして、
私はこの雑誌の思い出を少しばかり書いてみたい。

また会える日まで「Esquire」

お金持ちで、教養があり、オシャレな層、
あるいはそれを憧れる男性達に人気のあった「Esquire」。
この雑誌を知ったのは10年くらい前だったと思う。

教養にこそ憧れがあったが、お金とか、オシャレにはて〜んで無縁だった40代。
雑誌といえば「世界」であり、あるいは家具の専門誌「室内」あたりだった。

「世界」でアムネスティ・インターナショナルを知り、人権に目覚め、
メンズリブやゲイリブに関心を持った時、たまたま見つけたのがこの雑誌。
 Esquire 1999年6月号 「NYゲイ・カルチャーの現代。」

今思うと、ゲイもファッションのひとつだったんだろうけれど、
とにかく、面白い雑誌だなと興味を持った。

また会える日まで「Esquire」

その後は、家具をファッションとしてとらえたものを中心に購入し、
 Esquire 1999年10月号 「デザイン都市ミラノを旅する。」
 Esquire 2000年12月号 「ドイツ製主義。」
 Esquire 2002年 5月号 「ニッポンの家具、日本のデザイン。」
 Esquire 2007年 8月号 「今、デザインは新クラフト主義。」
が、今捜すと手許にあった。

ファッション雑誌は1年くらい読み続けると、傾向が分かり飽きてしまうので、
その後は本屋に行っても、ほとんど目を通すことはなかった。
でも、ライフスタイルとしての教養は、多少は身についたかな?

そして、最後の号
 Esquire 2009年 7月号 「未来に伝えたい100のこと。」
まだ、全部読んでないけれど、様々な分野から知識人が投稿している。
Esquireからのラストメッセージは、未来にむけて私たちに行動を促すためのもので、大切にしたい。

わたしの好きな言葉、
「 しずかに、しなやかに、したたかに、」
は、そのまま本紙のメッセージ、
「 Stay hungry. Stay foolish. そして Stay Esquire !」
に、つながっている、と勝手に解釈して、ほくそ笑んでいる。

 Stay Esquire ! (しずかに)
  Stay foolish !  (しなやかに) 
   Stay hungry !  (したたかに)


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Posted by kittsan at 09:01│Comments(2)本の事
この記事へのコメント
「エスクァイア」のコンセプトを思いついて創刊したアーノルド・ギングリッチ、「室内」の山本夏彦、「暮らしの手帖」の花森安治など、雑誌とはつくづく個人的なメディアではないかと思います。

休・廃刊する一方で、新しい時代に新しい編集者がつくる、これまでにない雑誌(紙でもデジタルでも)メディアが誕生することを楽しみにしたいですね。
Posted by unno at 2009年06月14日 11:08
「しずおかオンライン」も海野さんの作るメディアですものね。
う〜ん、ますます、楽しみが増えました。
ず〜と、お付き合いさせてください。(笑)
Posted by kittsankittsan at 2009年06月15日 11:07
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    コメント(2)