2010年12月09日

ソーシャルメディアは信頼できるか?

尖閣諸島の映像流出問題や、ウィキリークスさわぎなど、
このところ、ソーシャルメディアの話題が注目されています。

新聞、雑誌、テレビ、ラジオに次ぐ第5のメディアとして登場。
webを通して、たちまち私たちの生活に浸透してしまったツール。
インタラクティブなメリットを生かして、ブログやツイッターが活躍しています。

私もこのメディアに浮かれている1人ですが、
これって、本当に信頼できるモノなんでしょうか。

「問う 画像流出問題」という、静岡新聞のコラムで、
漫画作家・評論家の大塚英志さんは、否定的な意見を述べています。

ソーシャルメディアは信頼できるか?

瞬時のつながりを求めるツールとしてウェブが肥大している。
理性的な判断ではなく、感情が「世論」となり、
しかも旧メディアが、それを追認していくのが現状ではないか。

肥大した自我を愛国心と感じる錯誤の在り方は、
隣国と国民と自らの姿が、合わせ鏡であると考える冷静ささえ難しくしている。
「領土」は未熟でだらしなく溶け合った「国民」たちの、
自我の格好の入れ物と化している。
それが国境問題の本質ではないか。

今やツイッターでもブログでもプロフでも、
その場その場の気分が連鎖するシステムをウェブは作り上げた。
そういう水準で人がつながり、権力でなく世論が暴走しやすい社会となっている。

う〜ん、言っていることって解りますよね。

私たちが容易に介在出来るソーシャルメディアにあって、
いとも簡単に、自分のことをさらけ出すことが出来る。
あるいは、人の事を勝手にああこう言うことが出来る。

それが、一方通行ならまだしも、双方向(インタラクティブ)であるが為に、
雪だるま式に大きな力となっていく。
「私個人」が「私たち」になり、そのうち「みんな」と化して、
責任の所在が曖昧なモノになっていく。
それを「世論」と言うのでしょうけれど。

ブログを書いていて気付くのだけれど、自分の素を出していないなと思う。
私を一番正しく、美しい姿で見たいのは自分なんだから、当たり前のことだけれど。
だけど、それが行き着くところは、結局プロの真似ってことになるのでは、と気になっています。 

次回は、肯定的なソーシャルメディア論を述べている本について、
紹介しようと思っています。



同じカテゴリー(ITの事)の記事画像
自分のサイトに広告はいらない。
まずは手始め/家具組合員のためのHP勉強会(第1回)
問題はITで社長は何を語るか、でしょう?
「企業ホームページ勉強会」に参加しましょう!
HOMEPAGE(ビジネス)>BLOG(学習)>FACEBOOK(遊び)
WordPressでオリジナルHPを作ろう。
同じカテゴリー(ITの事)の記事
 followする & シェアします。 (2016-07-23 12:03)
 自分のサイトに広告はいらない。 (2013-10-15 07:52)
 まずは手始め/家具組合員のためのHP勉強会(第1回) (2013-04-26 09:27)
 問題はITで社長は何を語るか、でしょう? (2013-04-24 09:01)
 「企業ホームページ勉強会」に参加しましょう! (2013-03-29 09:01)
 HOMEPAGE(ビジネス)>BLOG(学習)>FACEBOOK(遊び) (2012-12-21 09:05)

Posted by kittsan at 09:05│Comments(2)ITの事
この記事へのコメント
ブログをやりはじめた頃、
有名人の気持ちがわかったような気がしました。
「自分の知らない第3者が、
自分の事を知っている恐怖」みたいなもの。
その人が、私の実体とかけ離れている先入観を持ってたらどうしよう?
とか、
この人、ブログ読んでるのだろうか?読んでないんだろうか?
とか、
余計なことを考えてしまって、困りました。

以前父に、「手紙でケンカはしてはいけない。」と、言われたことがあります。
つまり、その場の勢いで書いた文章は言いたいことが間違って伝わってしまうので、
かえって事態を悪化させると。
これは、父が子供の頃母親から言われたことだというのですが、
至言だと思っています。

私のブログは、書きっぱなしで読み返しもしない勢いだけのもの。
今は、初対面の方と会う時は、
ブログなど存在していないと思うことにしています。
やはり、リアルな人とのコミニュケーションが、
一番大事。
Posted by フォレストビュー/いちかわフォレストビュー/いちかわ at 2010年12月09日 09:50
Thanks F/いちかわさん。

私も当初は同じようなことを考えていました。
しかし、次第に自分のブログは自分の為にあるのだから、
という、しごく当たり前の結論に至り、居直りました。

そういう私に興味がある人が尋ねてくれればいい。
まじめに考えて下さえすれば、異論があっても、
コメントを下さるのはありがたい。
こちらも一生懸命考えてお答えしなければ。

それに何より、自分勝手ですが、遊び心が身につきました。
そう簡単に人と同調しない。
そう簡単に怒らない。
余裕をもって、オシャレに。

私は私なりに、ソーシャルメディアで遊んでいます。
Posted by kittsankittsan at 2010年12月09日 21:58
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ソーシャルメディアは信頼できるか?
    コメント(2)