2012年10月15日

週末・東京・残念なこと

半年ぶりの東京へ、フリーのひとり旅。

行きも帰りも東名バスに乗って。
隣に坐った若者は、終始iPhoneとにらめっこ。
私も負けじと、新書を取り出してメモのなぶり書き。
老眼の目には本も(iPhoneも)疲れる〜。

週末・東京・残念なこと

国立劇場での邦楽鑑賞「琵琶の会」が今回の目的だ。
琵琶の公演は4年ぶりとか。
薩摩、筑前、鶴田、錦、各流派の重鎮が揃った演奏を聞く。
そつのない演奏だけれど何か物足りない。・・・そうか、革新がない。
武満徹+鶴田錦史の「ノベンバーステップス」の斬新さは何処へ。
「伝統は、革新を糧に生き延びる。」
琵琶人口3000人と言われる現状が、さらに先細りになりそうな気配を感じた。

週末・東京・残念なこと

朝日新聞広告に「パティックフィリップ展」開催とあったので、
南青山の認定ブティックへ覗きに行ってみる。
世界最高峰時計の、歴史や制作過程が紹介されていると思いきや、
ショーケースに、所狭しとフルラインナップのモデルが並んでいるだけ。
ハードカバーのコレクションカタログのお土産が豪華だった。

週末・東京・残念なこと

新装なった東京駅は、もの凄い人の海。
私は、丸ビル7Fテラスより丸の内駅舎の全景を俯瞰する。
曾ては周りを威圧するほど美しかったはずの東京駅。
今は、ノッポビル群に周りをとり囲まれて、行き場のなくなった文化財のよう。
100年後、生き残るのは、縦に延びるモノか、横に広がるモノか、どちらだろう?

週末・東京・残念なこと

LIXILギャラリーの「川島織物の美と技」展を見る。
パリ万博やセントルイス万博で展開される「川島織物」の世界。
織物を敷き詰めた「若沖の部屋」「光琳の部屋」「藤原の部屋」など、
日本文化を世界に知らしめた、二代目川島甚兵衛の功績を堪能した。


東京は、やっぱりお上りさんで行くところ。
静岡生まれのシズオカ育ちが、こころの洗濯に行くところ。
でも、今回は期待はずれが多く、ちと残念だった。



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Posted by kittsan at 08:20│Comments(2)旅の事
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。

東京駅、とてもわかりやすく撮れてますね。
随分と箱庭みたいになっちゃったんですね。
東京も横浜も高層ビルが増えて息苦しく感じます。
港の見える丘公園などももっと広々してたんですけどね。

そうそう、
最近は東京行っても入り込めないまま帰ってくる自分がいます。
歳ですかね。
老眼のせいで読書量もめっきり減りました(笑)
Posted by sue at 2012年10月15日 23:23
sueさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。

同類相哀れむです。(笑)

東京は益々雑然としてきました。
浅草や本郷などにはまだかつての東京らしさが
残っているのかも。
次回はそんな場所に行ってみたいです。
Posted by kittsan at 2012年10月16日 03:30
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    コメント(2)