2010年02月18日

静岡家具はどうなんだ!?

朝日新聞夕刊の「Be evening」火曜トラベル。
毎週、日本一の○○ということで、各地の名品のランキング特集があります。
ランキング嫌いの私は、あまり関心はなかったけれど、今週の特集は「木工品」。
いやが上にも読まずにはいられませんでした。

そして、その結果・・・。
全国の人は、静岡が、日本有数の木製品の産地であることを、認識していない。
いまだにブランド作りの出来ていない、我が静岡に、ガッカリしてしまいました。

静岡家具はどうなんだ!?

木工品の技にうっとり  読者が決める「日本一」は?

 1位 箱根寄木細工(神奈川)
 2位 飛騨家具(岐阜)
 3位 大館曲げわっぱ(秋田)
 4位 江戸指物(東京)
 5位 一位一刀彫り(岐阜)
 6位 京指物(京都)
 7位 旭川家具(北海道)
 8位 仙台箪笥(宮城)
 9位 大川家具(福岡)
10位 松本家具(長野)

大物から小物まで、日本の木製品の産地のオンパレードでありますが、
何故か、静岡が入っていない。

静岡駅ビル内の「駿府楽市」に行くと分かりますが、地場産品の少なくとも1/3は木製品ですよ。
家具あり、仏壇あり、雑貨あり、下駄あり。
およそ木のモノで、無いものなんてナイでしょう。

家具に限っても、飛騨や旭川、大川に、負けない家具を作っている。
センスの良さと、クォリティの高さ、時代感覚の早さは、日本一だと思う。
嘘だと思うなら、全国家具産地が集まる「東京国際家具見本市」を見れば、すぐ分かります。

足りないのはただ1つ ブランド力

「えっ 静岡って家具の産地だったの?」と、10年前と同じように言われないように。
「静岡の木のモノは、垢抜けてていいね。」と、静岡へわざわざ木工品を買いに来てくれるように。

今年こそは、「吉蔵」ブランド作りに力を入れますぞ!!

そして、木工関係の皆さん。
「しずおかKAGUメッセ」で、「新宿・静岡物産展」で、
耳にタコが出来るくらい、自社ブランドを、しずおかブランドを、
アピールしようではありませんか!!  


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Posted by kittsan at 09:02│Comments(10)家具の事
この記事へのコメント
 その通りですね。
 業界内では知れ渡っていても・・・
 一般人(=購買者)には、「家具の静岡」は10年前も今も全く変わらず広まっていませんね。
 何ででしょう???
Posted by クマクマ at 2010年02月18日 09:27
ごぶさたしてます♪

ブランド力。

この力を高めるためには、
あるていどのマーケティングコストをかける心づもりと、
意識統一があれば案外簡単だと思います。

でも、「静岡家具」といった範囲でブランド力をつけていこうとすると、
意識統一のところが大変だったりするんじゃないでしょうか。


「吉蔵」ブランド作りとなったら、kittsanさんのやる気次第って事です!
期待してますねー。がんばってください♪
Posted by ほんだ at 2010年02月18日 09:45
kittsanさんの持つ危機意識は、私ととて同様の事。
しかしながらこのご時世、自社の技術を捨てる会社が少くないことが不安要素でもあります。
「企画で生きる」と言ってはいても、技術がなければ絵に書いた餅。
「モノ作り日本」と言いながら、日本の会社は海外で生産するのがふつうになってしまった。
今、日本の若者より、中国や東南アジアの若者の方が技術を持っています。
デザインに頼り過ぎて来た過去は過去。
技術力をもう一度見直す時なんだと思います。
Posted by フォレストビュー/いちかわ at 2010年02月18日 09:59
Thanks クマさん。

「飛騨の匠」なんて、偉そうなキャッチコピーの実態は、
安物ダイニングセットを欧米に輸出していた産地なんだから、
指物技術の静岡、しっかりしろ、と言いたくなってしまいます。

10年以上前なら、問屋や小売屋が相手のため、
ブランドなんて、いらなかったのかも知れないけれど、
今では、自分を売り込まなければ、消費者は振り向いてくれませんからね。

反面、実態のないブランドなるものに、振り回されるのもシャクなんですがね・・・。
Posted by kittsan at 2010年02月18日 22:47
Thanks ほんださん。

ご指摘のとおりです。
家具のブログにしても、意識の違いで、温度差がありますからね。

静岡をイメージアップしよう! なんて、大それた事考えず、
私の工房へ目を向けてくれる、有難いお客様に出会えるよう、
地道なブランド力強化を心掛けていきます。

その節はまた、よろしくお願いします。
Posted by kittsan at 2010年02月18日 22:59
Thanks F/いちかわさん。

ニ○リやイ○アの家具は、(どの程度のレベルか)誰でも知っている。
ブランドなんてそんなもの、とも思います。
ただ、いい物を作っていればブランドなんて関係ない、
と言えるほど、世の中甘くないし・・・。

静岡といえば、市川○○といえば、
浮かんでくるイメージがどんなものなのか、気にはなりますよね。

仰有るとおり、結局は技術力と、対応力。
そして、「クラフト家具と暮らそう!」には、
その個性ある、ブランドの匂いが、じゅうぶん感じられますよ。
Posted by kittsan at 2010年02月18日 23:26
 熱き想いを感じて>> 

 ブランドとは?
 技術力とは?
 デザインとは?
 価格とは?
 マーケティングとは?
 
 家具とは?

 首都圏の家具店が 非常に 激減しています。
 静岡産家具を展示販売する場所が 消えつつある現状・・・
 
熱い思いを 仲間で話せる場所が あれば良いのに!

kittsanと家具産地静岡を 応援します。


  



 
Posted by せきさば at 2010年02月18日 23:37
Thanks せきさばさん。

今の時代、色々な所から、色々な問い合わせがあります。
そのすべてに対応出来ないし、また、する必要もない。

自社の培ってきた、他社にない家具についての情報を、
正確に、効果的に伝える方法がブランド力だと思います。

ニトリのように万人に知ってもらいたいとは思わない。
でも、顔を向けて下さったお客様には、
誠意を持って、対応していきたいと思っています。

これからもよろしくお願いします。
Posted by kittsan at 2010年02月20日 20:55
昨日は展示会に来場いただきありがとうございました。短時間ながらお話しできて刺激を受けました。
以前、飛騨高山で家具工房を営む友人から聞いた話し。「県外で展示会を行う際、飛騨を拠点にしているというだけで、消費者の反応が違う。展示会場へのアクセス、流通コストなどのデメリットはあるものの、この一点だけでも高山でやる意味がある。」と。
飛騨家具のブランドイメージは、末端の個人工房をもカバーする裾があるということらしいのです。
翻って静岡は……。徒手空拳、微力ながら私もがんばってみます。
Posted by takumi at 2010年02月27日 22:40
takumiさん、コメントありがとうございました。

いい家具を見させていただきました。
あとは、その家具にどう付加価値を付けていくかと言うこと、
それがブランド力と関係してくる。

地域のブランドも侮れないモノだけれど、
工芸家具の市場を考えると、個々の力が物を言うのでしょうね。

お勤めの会社は、その点静岡でぬきんでていて、色々参考にさせていただいています。
Posted by kittsan at 2010年03月03日 12:39
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