2010年05月10日
B級ゲテモノ映画の話題作/映画「第9地区」
いわゆる低予算の、B級ゲテモノSFには違いないけれど、たいへん面白い作品です。
今年のアカデミー賞で「ハート・ロッカー」「アバター」と共に話題になりました。
南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。
28年後、乗船していた100万を超えるエイリアンたちは地上に移り、
隔離地区である第9地区で難民として地球人と共存していた。
そこは人間とエビ(エイリアンの蔑称)の争いが絶えないため、
管理組織MNU の社員であるヴィカスは、
エビたちを彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させる命を受ける。
地区からの立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、
その際に見つけた謎の液体を浴びてしまい、徐々にエイリアン化していく・・・。
グロい映画は決して好きではないけれど、こういう描き方もあると感心。
肌の色や教育、地域、また経済状況の違いで区分けする人間の価値。
それをエイリアンに置き換えた、アパルトヘイト問題。
愚かな私たちは、差別とはどんなものかが解っていない。
ヴィカスのように、エイリアンになりかけて初めて、
その困難な問題に直面するんですよね。
という風にマジに考えるのもバカバカしいほど、なり振りかまわないのがこの映画。
それに、エイリアンの方がまともに思えるのも、作り物めいた話だと思うし・・・。
どちらもモノとして割り切ってしまえば、肉体が吹っ飛ぶのも、冷静に見られるのかも。
裸どころか、内蔵まで見せてしまっても、どうってことない現代に通じていますね。
とにかく、身に降りかかった災難から、必死に逃れるため戦うヒーローの姿が、
哀れでもあり、滑稽でもあり、そんな姿が自分と二重写しになってしかたがなかった。
アメリカや日本の、どうでもいい映画を尻目に、
辺境の国から来る映画は、まだまだ新鮮な面白さに溢れていますね。
と言うのは、うわべの言い方で、
いや、こんなゲテモノ映画は先進国の日米では到底作らない。
ここまでやるのは、後進国だから出来ること。
なんて、差別まるだしなのが、アカデミー賞や私たちの本心なのかも・・・ね。
(画像は「第9地区」オフィシャルHPよりダウンロードしました。)
今年のアカデミー賞で「ハート・ロッカー」「アバター」と共に話題になりました。
南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。
28年後、乗船していた100万を超えるエイリアンたちは地上に移り、
隔離地区である第9地区で難民として地球人と共存していた。
そこは人間とエビ(エイリアンの蔑称)の争いが絶えないため、
管理組織MNU の社員であるヴィカスは、
エビたちを彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させる命を受ける。
地区からの立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、
その際に見つけた謎の液体を浴びてしまい、徐々にエイリアン化していく・・・。
グロい映画は決して好きではないけれど、こういう描き方もあると感心。
肌の色や教育、地域、また経済状況の違いで区分けする人間の価値。
それをエイリアンに置き換えた、アパルトヘイト問題。
愚かな私たちは、差別とはどんなものかが解っていない。
ヴィカスのように、エイリアンになりかけて初めて、
その困難な問題に直面するんですよね。
という風にマジに考えるのもバカバカしいほど、なり振りかまわないのがこの映画。
それに、エイリアンの方がまともに思えるのも、作り物めいた話だと思うし・・・。
どちらもモノとして割り切ってしまえば、肉体が吹っ飛ぶのも、冷静に見られるのかも。
裸どころか、内蔵まで見せてしまっても、どうってことない現代に通じていますね。
とにかく、身に降りかかった災難から、必死に逃れるため戦うヒーローの姿が、
哀れでもあり、滑稽でもあり、そんな姿が自分と二重写しになってしかたがなかった。
アメリカや日本の、どうでもいい映画を尻目に、
辺境の国から来る映画は、まだまだ新鮮な面白さに溢れていますね。
と言うのは、うわべの言い方で、
いや、こんなゲテモノ映画は先進国の日米では到底作らない。
ここまでやるのは、後進国だから出来ること。
なんて、差別まるだしなのが、アカデミー賞や私たちの本心なのかも・・・ね。
(画像は「第9地区」オフィシャルHPよりダウンロードしました。)
今年(2017年)観た映画・・・少な~い
タイトルがカッコいい/日本映画「彼女の人生は間違いじゃない」&「夜空は最高密度の青色だ」
年寄りを NAMENNAYO !
わたしがサプライズした・今年の映画ベスト3
東西の宗教観が混在したようなホラー/日本映画「淵に立つ」
世の中はまずは自分の為にあり/映画「ブルックリン」
タイトルがカッコいい/日本映画「彼女の人生は間違いじゃない」&「夜空は最高密度の青色だ」
年寄りを NAMENNAYO !
わたしがサプライズした・今年の映画ベスト3
東西の宗教観が混在したようなホラー/日本映画「淵に立つ」
世の中はまずは自分の為にあり/映画「ブルックリン」
Posted by kittsan at 09:01│Comments(4)
│映画の事
この記事へのコメント
・・・ですよね。
人間てのは、見下げる相手が居て幸せを感じる生き物なのか?って思わされますよね。
B級低予算映画で、弾丸などで人間やエイリアンの体が吹き飛ぶシーンなどは、「教育上良くない!」とどっかの団体が声を挙げそうですが・・・
入場料分は充分楽しませてもらえましたよね。
ラストの「バラの金属製造花」にも、ほろっとしました。
人間てのは、見下げる相手が居て幸せを感じる生き物なのか?って思わされますよね。
B級低予算映画で、弾丸などで人間やエイリアンの体が吹き飛ぶシーンなどは、「教育上良くない!」とどっかの団体が声を挙げそうですが・・・
入場料分は充分楽しませてもらえましたよね。
ラストの「バラの金属製造花」にも、ほろっとしました。
Posted by クマ at 2010年05月10日 09:28
こんにちは!
見たいと思っている映画なんですが
もっと底の浅い娯楽映画だと思っていました。
記事を参考にさせて頂きながら見たら
満足度が高まりそうな気がします。
見たいと思っている映画なんですが
もっと底の浅い娯楽映画だと思っていました。
記事を参考にさせて頂きながら見たら
満足度が高まりそうな気がします。
Posted by たける(養蜂堂のマカ王研究家) at 2010年05月10日 14:33
Thanks クマさん。
あまり映画の話題を取り上げないクマさんが見たんですね。
「アバター」と比べてどうでしたか?
前半はともかく、後半は、主人公のアタフタした表情ばかり気になって、
こちらも落ち着かなかったです。
好きな映画ではないけれど、まあまあ面白かったな。
あまり映画の話題を取り上げないクマさんが見たんですね。
「アバター」と比べてどうでしたか?
前半はともかく、後半は、主人公のアタフタした表情ばかり気になって、
こちらも落ち着かなかったです。
好きな映画ではないけれど、まあまあ面白かったな。
Posted by kittsan at 2010年05月11日 07:48
たけるさんコメントありがとうございます。
それなりに問題意識をもった作品だと思います。
お金を出して見るだけの価値はあるのでは。
ぜひ、御覧下さい。
それなりに問題意識をもった作品だと思います。
お金を出して見るだけの価値はあるのでは。
ぜひ、御覧下さい。
Posted by kittsan at 2010年05月11日 07:51