2010年08月09日

島桑の島・御蔵島

しっとりとした粘りのある木味。
緻密で底光りがする木目の美しさ。
山吹色からあめ色に妖変する幽玄な材、「島桑」。

桑を扱う指物職人を桑物師といい、別格の称号でありました。
彼らが口を揃えて言う、最高の島桑材のふるさとは、伊豆の島「御蔵島」。

島桑に関する資料は本当に少ないのですが、
島桑の島「御蔵島」についての本もほとんど見かけませんでした。

島桑マニアの英国人B氏の依頼もあって、島桑の資料を捜していたところ、
とてもいい本が見つかりました。

島桑の島・御蔵島


縄文時代から人が住み、江戸時代からの約束事で成り立っている。
人口の増減はなく、産業の1つが林業。
良質のツゲや桑材が、管理のもと伐採され出荷されてきましたが、
いまでは屋久杉以上の、稀少材。
自然のまま、森の奥に眠っているそうです。

島桑の島・御蔵島

御蔵島出身の写真家が、一年かけてこの奇跡のような島を撮影しました。

御蔵島の豊かな自然と、そこに住む人たちのおだやかな顔。
開発が遠く及ばないこの島を理想郷とみた、かけがえのない写真集です。



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Posted by kittsan at 09:04│Comments(2)家具の事
この記事へのコメント
何を隠そう(隠しとりませんが)私の曾おじいさんは御蔵の人。
学業優秀だったらしく、村が出資して医者させ、
無医村だった三宅にて医者をしていたらしいです。
今、三宅に住んでる伯母の実家も御蔵。
写真ではなく、是非一度お出かけくださいませ。
御蔵も三宅も、一歩中に入ればジャングル。
これがまた素晴らしいのです。

竹芝桟橋を夜11:00くらいに出港すると、
三宅には朝の4時か5時ころに、
御蔵には8時(?)くらいには着くと思います。
1泊は島に泊って、昼前の便に乗ると、
夜7時ころ竹芝桟橋に。
朝着いて、釣りをして、昼の便に乗って帰る釣り客もいて、
とっても近い別天地ですよ。
Posted by フォレストビュー/いちかわフォレストビュー/いちかわ at 2010年08月09日 15:20
Thanks F/いちかわさん。

三宅島も、御蔵島も憧れの島ですよね。
しかし、そのアプローチを考えると、躊躇してしまいます。

ひどい船酔いを経験したことがあって、船旅は恐怖です。
飛行機だってけっして乗りたくないのに、海外旅行のためには仕方なく。

でも、英国人が案内してくれといったら、どうしよう?
最近、島のガイドブックを欲しいと言ってくるのです。
Posted by kittsan at 2010年08月09日 17:38
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島桑の島・御蔵島
    コメント(2)