2012年01月16日
死に甲斐を生み出す人々/映画「エンディングノート」
今年最初の映画鑑賞。
話題のドキュメンタリー日本映画「エンディングノート」。
淡々とした中にもリアリティある日常が描かれていて、とても良い映画でした。
会社を引退した営業畑のサラリーマンが、検診で末期のガンを宣告される。
限りある生きる時間を自分でデッサンし、エンディングノートの製作に取りかかる。
その彼の姿を、映画畑の娘が死の直前までカメラに納めて、
一編のノンフィクション映画にした。
この映画、もう亡くなっている主人公の「私」が、私の物語を
監督でもある娘の声のナレーションで語っていく、というユニークなスタイル。
そのおかげで当事者には辛い話も、見る側にとっては世間話のような軽いタッチです。
自分でなんでも出来る人は、きっと自分の死まで演出したくなるのでは。
だんどり君は、この世からいなくなるまで、まわりのお世話や指示をしたくなる。
それが滑稽でもあり、なんか気の毒でもあったり。
喜怒哀楽を表に出すことを良しとしない、慎ましい典型的な日本人の姿。
まるで他人事のようでもあり、自分の事のようでもあり、身につまされました。
まだ病を客観的に見ることが出来る中盤までは、こちらも笑ったり微笑んだり。
それが、息子家族が帰省してからの終盤は、一編のドラマのようで息をのむ。
最後の、夫婦だけの会話がこの映画のハイライト。
「愛してるよ。お前と一緒でよかった。ありがとう。」
「あなたに何も出来なかった。ほんとうにごめんなさい。」
どんな名優でも言えない、真実の会話で、ほんと泣けてきます。
死のことを真剣に考えた事はありませんが、
彼のように「死に甲斐」を求めて、終活を実行しようと思えるでしょうか。
絶体絶命の時にさえも、自分を見つめる冷静な心が保てるでしょうか。
この映画は、誰もがその可能性があり、行動するものだと語っているようです。
話題のドキュメンタリー日本映画「エンディングノート」。
淡々とした中にもリアリティある日常が描かれていて、とても良い映画でした。
会社を引退した営業畑のサラリーマンが、検診で末期のガンを宣告される。
限りある生きる時間を自分でデッサンし、エンディングノートの製作に取りかかる。
その彼の姿を、映画畑の娘が死の直前までカメラに納めて、
一編のノンフィクション映画にした。
この映画、もう亡くなっている主人公の「私」が、私の物語を
監督でもある娘の声のナレーションで語っていく、というユニークなスタイル。
そのおかげで当事者には辛い話も、見る側にとっては世間話のような軽いタッチです。
自分でなんでも出来る人は、きっと自分の死まで演出したくなるのでは。
だんどり君は、この世からいなくなるまで、まわりのお世話や指示をしたくなる。
それが滑稽でもあり、なんか気の毒でもあったり。
喜怒哀楽を表に出すことを良しとしない、慎ましい典型的な日本人の姿。
まるで他人事のようでもあり、自分の事のようでもあり、身につまされました。
まだ病を客観的に見ることが出来る中盤までは、こちらも笑ったり微笑んだり。
それが、息子家族が帰省してからの終盤は、一編のドラマのようで息をのむ。
最後の、夫婦だけの会話がこの映画のハイライト。
「愛してるよ。お前と一緒でよかった。ありがとう。」
「あなたに何も出来なかった。ほんとうにごめんなさい。」
どんな名優でも言えない、真実の会話で、ほんと泣けてきます。
死のことを真剣に考えた事はありませんが、
彼のように「死に甲斐」を求めて、終活を実行しようと思えるでしょうか。
絶体絶命の時にさえも、自分を見つめる冷静な心が保てるでしょうか。
この映画は、誰もがその可能性があり、行動するものだと語っているようです。
今年(2017年)観た映画・・・少な~い
タイトルがカッコいい/日本映画「彼女の人生は間違いじゃない」&「夜空は最高密度の青色だ」
年寄りを NAMENNAYO !
わたしがサプライズした・今年の映画ベスト3
東西の宗教観が混在したようなホラー/日本映画「淵に立つ」
世の中はまずは自分の為にあり/映画「ブルックリン」
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Posted by kittsan at 09:25│Comments(0)
│映画の事