2013年05月11日
こんなひどい能公演みたことない!
掛川城開門20周年を記念して開かれた薪能公演。
謡いのおさらい会で謡った「土蜘蛛」が演目だったので、
能仲間の人と一緒に行ってきました。
5月10日、その日の夜の天気予報は「雨」。
当然、雨の場合の予備に設けられていた掛川生涯学習センターでの公演に変更。
と思って、主催者に問い合わせたら、予定通り掛川城外の広場でやるという。
私は万一のため、折畳傘とレインコートを持ってJRで掛川へ。
静岡では降っていなかったけれど、掛川駅に着く頃は雨がポツポツ。
掛川城薪能会場へ行くと、係員がチケットを切り簡易レインコートを配っている。
会場内へ入ると、傘は差せずレインコート姿の観客と、シートが被せられた能舞台が。
暫くして主催者の挨拶、火入れの儀式と続き、シートが外されいよいよスタートの気配。
雨はますます激しくなる。
・・・・としばらく間があって、アナウンスあり。
「雨が激しくなりました。外での能公演が難しくなりましたので、
午後8時より掛川生涯学習センターでの公演に変更します。
つきましては皆さま、移動をお願いします。」
幸い掛川城から歩いて10分程の所にある施設なので、皆さん無事移動完了。
また、午前中学生向け能楽教室があり、施設内の能舞台もそのままだったので、
すぐに再開することが出来ました。
しかし・・・。
「皆さま、申しわけありません。終演時間の都合で、最初の舞囃子「羽衣」は割愛し、
狂言「梟(ふくろ)山伏」から始めさせていただきます。」
「えええ・・・???」観客席からどよめきが。
私もあっけにとられていたのですが、ともかく狂言「梟山伏」が始まりました。
そして、休憩なしで能「土蜘蛛」の舞台の準備が万端整いました。
胡蝶「浮き立つ雲の行方をや♪ 浮き立つ雲の行方をや♪・・・」
と始まると思いきや・・・
頼光「昨日より心も弱り身も苦しみて。今は期を待つばかりなり♪・・・」
との第一声ではありませんか。
「えええ・・・???」私は再び声を上げそうになってしまいました。
胡蝶登場の、最初の部分がすっぽり抜けている!!!。
友人も唖然とした顔をして舞台を見つめていました。
実は一緒に行った友人は、おさらい会で胡蝶の役を謡い、
今回の能公演で実際の舞台を確認するため、チケットを買ったわけです。
幸い私の役、僧侶(前シテ)と土蜘蛛(後シテ)はカットなしだったので、
その部分の舞台は楽しめたのですが・・・。
それにしてもひどい!!
雨が降ったら何よりも、お囃子(はやし)の楽器は使えない。
高額の能装束も、雨では台無しになってしまう。
そんなことも考えずに、雨の舞台を強行しようとした主催者の罪。
私はアンケートに
「観客も出演者も大迷惑でした。
二度とこういう過ちは犯さないでください。
反省、大反省、お願いします!」
と書いて、雨の降りしきる道を掛川駅に戻りました。
それにしても、悪いことは連鎖反応するんですね。
興奮した感情が記憶を覆ってしまって、
持参したレインコートを椅子の下に忘れてきてしまいました。
でも、問い合わせた主催者側の係はものすご〜く親切な対応でした。
こんなコト書いちゃってゴメンナサイ。
それと、途中からの能「土蜘蛛」が熱演で、沸かせたのが不幸中の幸いでした。
出演者の皆様、お疲れさまでした。
謡いのおさらい会で謡った「土蜘蛛」が演目だったので、
能仲間の人と一緒に行ってきました。
5月10日、その日の夜の天気予報は「雨」。
当然、雨の場合の予備に設けられていた掛川生涯学習センターでの公演に変更。
と思って、主催者に問い合わせたら、予定通り掛川城外の広場でやるという。
私は万一のため、折畳傘とレインコートを持ってJRで掛川へ。
静岡では降っていなかったけれど、掛川駅に着く頃は雨がポツポツ。
掛川城薪能会場へ行くと、係員がチケットを切り簡易レインコートを配っている。
会場内へ入ると、傘は差せずレインコート姿の観客と、シートが被せられた能舞台が。
暫くして主催者の挨拶、火入れの儀式と続き、シートが外されいよいよスタートの気配。
雨はますます激しくなる。
・・・・としばらく間があって、アナウンスあり。
「雨が激しくなりました。外での能公演が難しくなりましたので、
午後8時より掛川生涯学習センターでの公演に変更します。
つきましては皆さま、移動をお願いします。」
幸い掛川城から歩いて10分程の所にある施設なので、皆さん無事移動完了。
また、午前中学生向け能楽教室があり、施設内の能舞台もそのままだったので、
すぐに再開することが出来ました。
しかし・・・。
「皆さま、申しわけありません。終演時間の都合で、最初の舞囃子「羽衣」は割愛し、
狂言「梟(ふくろ)山伏」から始めさせていただきます。」
「えええ・・・???」観客席からどよめきが。
私もあっけにとられていたのですが、ともかく狂言「梟山伏」が始まりました。
そして、休憩なしで能「土蜘蛛」の舞台の準備が万端整いました。
胡蝶「浮き立つ雲の行方をや♪ 浮き立つ雲の行方をや♪・・・」
と始まると思いきや・・・
頼光「昨日より心も弱り身も苦しみて。今は期を待つばかりなり♪・・・」
との第一声ではありませんか。
「えええ・・・???」私は再び声を上げそうになってしまいました。
胡蝶登場の、最初の部分がすっぽり抜けている!!!。
友人も唖然とした顔をして舞台を見つめていました。
実は一緒に行った友人は、おさらい会で胡蝶の役を謡い、
今回の能公演で実際の舞台を確認するため、チケットを買ったわけです。
幸い私の役、僧侶(前シテ)と土蜘蛛(後シテ)はカットなしだったので、
その部分の舞台は楽しめたのですが・・・。
それにしてもひどい!!
雨が降ったら何よりも、お囃子(はやし)の楽器は使えない。
高額の能装束も、雨では台無しになってしまう。
そんなことも考えずに、雨の舞台を強行しようとした主催者の罪。
私はアンケートに
「観客も出演者も大迷惑でした。
二度とこういう過ちは犯さないでください。
反省、大反省、お願いします!」
と書いて、雨の降りしきる道を掛川駅に戻りました。
それにしても、悪いことは連鎖反応するんですね。
興奮した感情が記憶を覆ってしまって、
持参したレインコートを椅子の下に忘れてきてしまいました。
でも、問い合わせた主催者側の係はものすご〜く親切な対応でした。
こんなコト書いちゃってゴメンナサイ。
それと、途中からの能「土蜘蛛」が熱演で、沸かせたのが不幸中の幸いでした。
出演者の皆様、お疲れさまでした。
能「橋弁慶」の謡、弁慶役を少しだけ。
来年の正月休み明け「鶴亀」を謡いましょう。
り〜んりーんと友を呼ぶ。能「松虫」
ここまでやるか、創作文楽・不破留寿之大夫(東京→静岡ひとり旅)
扇を高く、緩急付けて・・・/謡い仕舞おさらい会
「羽衣」あっての、世界文化遺産・富士山
来年の正月休み明け「鶴亀」を謡いましょう。
り〜んりーんと友を呼ぶ。能「松虫」
ここまでやるか、創作文楽・不破留寿之大夫(東京→静岡ひとり旅)
扇を高く、緩急付けて・・・/謡い仕舞おさらい会
「羽衣」あっての、世界文化遺産・富士山
Posted by kittsan at 08:30│Comments(2)
│古典芸能の事
この記事へのコメント
kittsanさん、こんにちは。
期待されて、また楽しみで行ったお能だけに残念でしたね。
雨の予報が出ていたのなら・・・その時は良くても後から降ってくるかも?と
いう主催者側のきめ細かい判断がほしかったですね。
終了時のアンケート。
他のお客さんもkittsanさんと同じことを書かれた方が多かったのでは
ないでしょうかね?
期待されて、また楽しみで行ったお能だけに残念でしたね。
雨の予報が出ていたのなら・・・その時は良くても後から降ってくるかも?と
いう主催者側のきめ細かい判断がほしかったですね。
終了時のアンケート。
他のお客さんもkittsanさんと同じことを書かれた方が多かったのでは
ないでしょうかね?
Posted by じゃすみん at 2013年05月11日 14:03
じゃすみんさん、ありがとうございます。
開門記念公演ですから、掛川城を背景にした薪能を
見たかった思いは今でもあります。
観客に見せてあげたい主催者の思いは、更に高かったと思います。
でも、やっぱりイベントではなく、ちゃんとした能を見たかった。
それが私の希望でした。
興奮が治まりこの記事を書いたのがよかったか解りません。
でも、2度とこういう事は起こしてほしくないです。
開門記念公演ですから、掛川城を背景にした薪能を
見たかった思いは今でもあります。
観客に見せてあげたい主催者の思いは、更に高かったと思います。
でも、やっぱりイベントではなく、ちゃんとした能を見たかった。
それが私の希望でした。
興奮が治まりこの記事を書いたのがよかったか解りません。
でも、2度とこういう事は起こしてほしくないです。
Posted by kittsan at 2013年05月13日 06:22