2009年04月03日

朧月夜を歌う樋口一葉

朧月夜を歌う樋口一葉


おもふこと 少し洩らさむ友もがな うかれてみたき朧月夜に


「朧月夜に浮き立つように、恋心を少しだけ話せる友がほしい。」

二十四歳で没した樋口一葉が、死の前年に作った歌だそうです。
日経新聞の夕刊<耳を澄ましてあの歌この句>に解説がありました。

文筆家として家族を養う貧しい生活のなか、一葉に真の友人はいなかった。
世間にも、恋しい人にも肩肘を張ってきた一葉が、春のあまい月夜に、
ほんの少し酔わされた瞬間があったのだろう。
このコラムの担当者、歌人の佐伯裕子さんは述べています。

糸のように細い下弦の月も、だんだんに満ちてきました。
いつの間にか満開になったお堀の桜も、妖艶な姿で私たちをときめかせます。

天才にも凡人にも、貧しくても病んでいても、春はやさしく語りかけています。


朧月夜を歌う樋口一葉

「指物吉蔵・春の室礼展」ーしつらいの家具・もてなしの器ー 
  会期  2009年4月10日(金)〜14日(火)
  時間  午前10時〜午後5時 
  会場  しずぎんギャラリー四季  静岡市追手町1-13アゴラ静岡7F  
       電話 054-250-8778
  
  御来場お待ちしております。


(上の画像はいちろうさんの写真「おぼろ月」より借用しました。)


同じカテゴリー(季節の事)の記事画像
萩と秋明菊と彼岸花
石川啄木 夏のうた
五月雨に花橘のかをる夜は・・・
幸せな国・幸せな私 「正月三が日の過ごし方」
年末、20日以降の過ごし方
9月9日 重陽の節句
同じカテゴリー(季節の事)の記事
 萩と秋明菊と彼岸花 (2016-09-20 15:26)
 石川啄木 夏のうた (2016-07-15 08:15)
 五月雨に花橘のかをる夜は・・・ (2013-06-01 07:17)
 幸せな国・幸せな私 「正月三が日の過ごし方」 (2013-01-04 11:50)
 年末、20日以降の過ごし方 (2012-12-26 09:15)
 9月9日 重陽の節句 (2012-09-09 08:40)

Posted by kittsan at 09:01│Comments(0)季節の事
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
朧月夜を歌う樋口一葉
    コメント(0)