2010年05月06日

連休は琵琶鑑賞でいっぷく。

好天に恵まれた今年の連休。
私の場合は、KAGUメッセに向けての準備に追われた毎日。
ただ一日だけ、古式ゆかしい琵琶の演奏会を楽しみました。

連休は琵琶鑑賞でいっぷく。

琵琶の音色に魅せられるようになったのは、いつ頃からだったろう。

最初は、上原まりの筑前琵琶を聞き、その演奏スタイルの美しさを知った。
その後、鶴田錦史とその弟子が来静し、無常観あふれる「平家物語」の世界に酔いしれた。

菊川市に住む琵琶制作者、大橋守さんの、展示会&演奏会にも出かけた。
さらに、静岡で薩摩琵琶教室を開いている松浦鶴雲氏のセミナーにも参加。

だから、還暦からの手習いは、絶対琵琶! と思っていました。
が、なかなかその余裕がない。
せっかちな私自身が、演奏そのものに出てしまってはもともこもない。
そんな訳で、いまだに、聞くのみの琵琶となっています。

琵琶はマイナーな楽器で、愛好家も数千人とか。
それでも、静岡市には、アイセルを含め薩摩琵琶正派の教室があります。
そして、毎年この時期、静岡県琵琶協会各流派の発表会が、浅間神社会館で行われます。
出演する奏者にたまたま知人が二人おり、出かけました。

幽玄で、いぶし銀のような琵琶の音。
琵琶を飾る琵琶床があるほど、美しい琵琶のフォルム。
琵琶の材料は、欅、桐などがありますが、
島桑材で製作する琵琶が最高であること、ご存じでしたか?

連休は琵琶鑑賞でいっぷく。

総勢十数名。初心者からベテラン、そしてプロの面々。
「本能寺」「吉野落ち」など有名な時代物が琵琶の伴奏で語られていきました。
独奏からはじまり、合奏まで。
4時間を超す演奏会でしたが、琵琶の魅力を十分堪能した一日でした。



同じカテゴリー(古典芸能の事)の記事画像
能「橋弁慶」の謡、弁慶役を少しだけ。
来年の正月休み明け「鶴亀」を謡いましょう。
り〜んりーんと友を呼ぶ。能「松虫」
ここまでやるか、創作文楽・不破留寿之大夫(東京→静岡ひとり旅)
扇を高く、緩急付けて・・・/謡い仕舞おさらい会
「羽衣」あっての、世界文化遺産・富士山
同じカテゴリー(古典芸能の事)の記事
 能「橋弁慶」の謡、弁慶役を少しだけ。 (2015-08-26 08:55)
 来年の正月休み明け「鶴亀」を謡いましょう。 (2014-12-20 09:13)
 り〜んりーんと友を呼ぶ。能「松虫」 (2014-10-20 08:30)
 ここまでやるか、創作文楽・不破留寿之大夫(東京→静岡ひとり旅) (2014-09-16 08:10)
 扇を高く、緩急付けて・・・/謡い仕舞おさらい会 (2013-11-20 09:44)
 「羽衣」あっての、世界文化遺産・富士山 (2013-07-26 08:50)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
連休は琵琶鑑賞でいっぷく。
    コメント(0)