2010年07月02日

3㎡×5日→100万円以上の売上ノルマ

昨秋、東京ビッグサイトで開催された「Interior Lifestyle・Living」。
「吉蔵」は、静岡の家具メーカー20数社と共に、出展しました。
同時に、静岡市主催の「ニューウェーブ静岡」事業も、
我が社を含めた数社のメーカーとデザイナーが組んだ家具を、ここで発表。
自社のブース、企画展のブースと、二カ所に「吉蔵」の新作が並びました。

その、インテリアライフスタイル展の事務局から、1か月ほど前、
「Interior Lifestyle at SEIBU」出展募集の案内が来ました。

3㎡×5日→100万円以上の売上ノルマ

ビッグサイトでの展示会は業者向けのイベントです。
しかし、今回は、池袋西武百貨店インテリア売り場全体を使用した、一般向けの展示会。
Be to Be から Be to C への、初めての試みが企画されたわけです。

最低出展スペース 3㎡。
7月29日〜8月2日までの5日間。
インテリアライフスタイル展に出展した商品を展示。
出展料は無料。
売上の60%が出展者、40%を主催者側に納めます。

以上の要項なのですが、ここに条件があります。

3㎡のスペースで5日の売上が100万円以上を希望。
100万円以上の商品在庫を用意、予約は含まない。
そのために百貨店側を含めた審査があること。

アドバイスを受けました。
高額で、販売に時間がかかる家具は難しい。
インテリア雑貨でも、数がこなせないと、金額に達さない。

年2回の、インテリア・ライフスタイル展出展者1000以上のメーカーから、
選ばれるのは50〜80社。
我が社も、家具雑貨を織り交ぜて応募してみましたが、審査は通りませんでした。

売り場効率を考えた、百貨店のビジネス。
ブランド力のないメーカーが、わずか3㎡、5日間で100万円以上の商品売上が最低ライン?
ちなみに、参加者募集の案内は、静岡の家具メーカー(家具組合)には来なかったようです。


同じカテゴリー(展示会の事)の記事画像
ブルーグリーンの世界「青磁のいま」
秋の彼岸の晴れた日に、山の上ギャラリー「祈りのかたち」展へ。
メッセまで、あと一週間・・・しかない。
良い方向へ動いた「暮らしの調度展2014」終了しました。
「暮らしの調度展2014」始まりました。
吉蔵「秋の室礼展」11月8日(金)からです。
同じカテゴリー(展示会の事)の記事
 ブルーグリーンの世界「青磁のいま」 (2015-06-29 09:24)
 秋の彼岸の晴れた日に、山の上ギャラリー「祈りのかたち」展へ。 (2014-09-23 13:36)
 メッセまで、あと一週間・・・しかない。 (2014-05-27 08:27)
 良い方向へ動いた「暮らしの調度展2014」終了しました。 (2014-04-18 09:01)
 「暮らしの調度展2014」始まりました。 (2014-04-03 09:33)
 吉蔵「秋の室礼展」11月8日(金)からです。 (2013-11-03 09:45)

Posted by kittsan at 09:02│Comments(4)展示会の事
この記事へのコメント
一時期、隆盛を極めた「百貨店」での家具販売も、売り場の縮小から始まり、最終的には消滅へ・・・
季節性の高い、婚礼家具の不振(婚礼時に不要とされる)が、大部分の売り上げだった事が大きいのでしょう。
「隔世の感在り」って感じですね。
Posted by クマクマ at 2010年07月02日 09:15
仰せの通り、うちには案内来ませんでした(だって、初耳)
百貨店問屋だけではなくて、問屋全般を集めてるってことでしょうか?

それにしても、5日間で100万円!?
まさに博打ですね。
さすがは百貨店、不動産業のようなイベントです。
(それにしても、私が思うにそのノルマを確実に達成出来る出展者があの中に本当にあったのかが知りたいところです。)
Posted by フォレストビュー/いちかわ at 2010年07月03日 06:25
Thanks クマさん。

クマさんの「営業残酷物語」に比べたら、鼻で笑われそうなノルマでしょう?
百貨を売る者は、何かを犠牲にしなければならない。
損益分岐点が、ユニクロ化して、ゆとりが無くなったのですね。

収入が減っていけば、ビジネスも、政治も同じ。
いい家具を一生、弱者に光を、なんて虚ろな言葉に過ぎません。
Posted by kittsankittsan at 2010年07月03日 07:56
Thanks F/いちかわさん。

誤解を招くとまずいので、言い方を少し変えました。
でも、現実は同じです。

6月に行った、雑貨主体の「Interior Lifestyle」展。
カラフルでお洒落なものが並んでいましたが、ほとんどが型で押して出来る工業製品。
「箱根寄せ木細工」のブースに入って、ホッとしたくらいです。

デザインも技術も工業製品レベルしか知らない世代が増えています。
市川木工の「小さなつづら」なんて、奇跡のようなモノですよ。

百貨店にお世話にならず、露天商で頑張りましょう。(笑)
Posted by kittsankittsan at 2010年07月03日 08:07
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
3㎡×5日→100万円以上の売上ノルマ
    コメント(4)