2011年09月12日

伝統の底力(続・ギフトショーから得るもの)

自社製品の販売や紹介がメインの、ギフトショーですが、
参加2000社ともなると、幾つかの、たいへん勉強になるメーカーがあります。
もちろん自分の認識内なので、それほと多くはないのですが、
会場を巡ると、すばらしい製品に出会う事があります。

そして、それらに共通していることは、

洗練され気品のある、地方の伝統的な工芸品であること。
デザイナーや作家ではなく、名もない職人さんが制作した商品であること。
クォリティの高さにも拘わらず、リーズナブルな価格であること。


伝統の底力(続・ギフトショーから得るもの)

石川県の団体、山中漆器推進フォーラムで参加している「石川漆宝堂」。
丁寧な塗り、落ち着いたデザイン、適正な価格で、
山中漆器メーカー10数社で、もっとも好感がもてる漆器メーカー。
特に素晴らしいのは、30年前に制作し、保存しておいた数種の碗物。
今出来の物が色褪せるほど、完成度の高い、美しい漆碗。
出展記念の破格の値段!だったので、思わず10客分購入しました。

岡山県が全国の80%を生産している、倉敷の畳縁メーカー「高田」。
畳と共に忘れられようとしている畳縁の色とデザインの美しさ。
それを利用した小銭入れ、小物入れもそれなりに面白いのですが、
何しろ、その丈夫な品質に比べ、世界一安い素材といわれている畳縁。
もっともっと利用価値があるのでは。

独特の柄と色合いが特徴の九谷焼釜。
石川県久谷陶磁器組合で共同出店している中のメーカー「青郊」。
量産物の中では面倒なため、滅多作られない蓋もの。
「陶箱」を10のカラフルな伝統的な久谷柄で再現してありました。
小さく愛らしい、古典物がブームの昨今。
タイムリーな企画物で、一点づつ注文しました。

言い方は悪いのですが、玉石混合のギフトショーの展示物の数々。
私が度々足を運んで眺めた、好みのメーカー3社。
それらは決して斬新な創作物ではなく、むしろ伝統を大切にした日常品。
それを承知した上での、品質デザイン価格がマッチした、いいものほしいもの。
これらのメーカーの中に、伝統の底力を再確認した、今回のギフトショーでした。


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Posted by kittsan at 09:22│Comments(0)展示会の事
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